開催日時
令和3(2021)年1月6日(水) 19:00~20:30
開催場所
オンライン開催
主催
藝州北部ヘルスケアネットワーク
代表: 土手 慶五 先生 (広島市立安佐市民病院 病院長)
参加者
45名(初期研修医:23名,後期研修医:6名,その他医師:16名(10年未満 4名,10年以上 12名))
実施内容
講演
演題:『リウマチ膠原病の診断に役立つ!エッセンス10選』
講演者:大岩 寛 先生(広島市立広島市民病院 リウマチ・膠原病科 主任部長)
主催者からの声
・リウマチ膠原病疾患は地域医療において,総合医がよく遭遇し,診療に苦慮している疾患である。今回は,その診療の際に役立つエッセンス10選と題してご講演いただいた。
・リウマチ膠原病においてよく見られる症状である,関節炎の診察方法については,動画を交えて詳細に説明していただいた。
・リウマチ膠原病領域に関しては,基本は診断基準ではなく分類基準で,そもそもどのような患者群を母集団として設定されたかを考えないといけないということも説明していただいた。
・その他,高齢者に多いが診断に苦慮することの多いCPPD(急性発症もあれば、慢性発症もある),血管炎の捉え方や血管炎性ニューロパチー,強皮症などについて身体所見をベースに解説していただいた。
・血清反応陰性関節リウマチはしばしば誤診されやすく,要注意であるとのことであった。
・参加者からの質問としては,CPPDの鑑別方法について質問があり,関節リウマチでは見られないような突発的な痛みが特徴とご回答いただいた。
参加者の声
- リウマチ膠原病疾患については悩むことが多く,直接話を聞くことができてよかった
- 関節炎の見方については動画で説明していただいたので,すごくわかりやすかった
- 講演会の時間が短く,もっと各疾患についての話を聞きたかった
- 非常に勉強になった。第2弾の講演会も企画してほしい
- リウマチ膠原病領域に関しては,基本は診断基準ではなく分類基準で,そもそもどのような患者群を対象に対して設定されたかを考えないといけないという趣旨のお話をされたかと思います。この事は常々思う事であり,非専門医の先生方は基準を照らし合わせて満たしたら診断!!という感じが多く,非常に重要なポイントかと思いました(除外診断が常に重要)
参加者へのメッセージ
今回はリウマチ膠原病を中心とした内容でしたが,診療の基本は全身を診察することです。今回教えていただいた関節炎の見方は非常に重要なスキルだと思います。講演会での動画を参考に自分で身体所見が取れるようにしていけると良いと思います。また,分類基準の考え方についても,診断基準ではないことを念頭に置きつつ,診療を行っていきましょう。
今回のGe-netが,今後の診療に役立つ機会になったならば幸いです。
次回開催に向けて
今回は初めてのweb講演会でしたが,これまでの講演会ではなかなか参加できなかった施設からも多くの参加がありました。今後もwebにも通じた講演会を開催できたらと考えています。
講演会を通じて,リウマチ膠原病の診療における地域医療全体のレベルアップにつながれば幸いです。
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