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医師インタビュー(府中北市民病院:古川先生/JA吉田総合病院:松林先生/自治医科大学5年:弘法さん)(後半)

ひろしまで活躍する医師の、生の声をご紹介!医師インタビュー

一人ひとりに寄り添いながら
暮らしや人生を見つめる医療

府中北市民病院 内科 副院長 古川 正愛 先生
JA吉田総合病院 内科副部長 松林 秀明 先生
自治医科大学医学部5年 弘法 桜奈 さん

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現在の勤務先について教えてください。

古川先生:私は府中市上下町にある府中北市民病院で勤務しています。60床の小規模病院で、常勤医は内科2名と整形外科1名ですが、非常勤の先生方にも加わっていただき、幅広い症状に対応しています。すべてを院内で完結させるのではなく、必要に応じて適切な時期に適切な医療機関へつなぐことを大切にしています。

松林先生:地域の中核病院としての役割を担う安芸高田市のJA吉田総合病院に勤務しています。私自身は内科医として、特に消化器内科の疾患を多く診ています。副部長でもあるので、全体を見渡しつつ、スタッフが働きやすい環境を整えることも意識しています。


これまでのご経験の中で、どのようなことが印象に残っていますか?

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古川先生:医師の偏在解消に取り組むために設置された「地域医療支援センター」で過ごした6年間は、とても貴重な経験でした。週2回は医師として診療を続けながら、県内で働く医師を増やすため全国各地へ出向いたり、研修制度を整えたり、県としての業務に携わりました。それまであまり意識してこなかったお金の流れ、法律や制度の裏づけがあって初めて医療が成り立っていることなど、医療現場だけでは見えていなかった視点を得ることができたと感じています。

松林先生:後期研修医の頃、70代の膵臓がんの患者さんを初診外来で担当しました。病状は深刻でどう伝えるべきか非常に悩みました。最終的に患者さんは抗がん剤治療を選択されましたが、その過程で、ご本人とご家族の間で意見が分かれる場面もあり、私自身葛藤したことを強く覚えています。この経験を通して深く考えたのは、病気の診断や治療だけでなく「その人の人生全体を見つめること」の大切さです。患者さんは家に帰ってどのように過ごすのか、どんな苦痛があり、それをどう和らげられるのか。そうした視点を強く意識するようになった患者さんです。

弘法さん:先生方のお話を聞いて、学生のうちにさまざまな経験を積んでおくことの大切さに改めて気づかされました。普段は勉強や実習で精一杯ですが、実際に医師として働くようになると、診療だけでなく行政との関わりや仕組み、そして患者さんの人生にも向き合うことになるんですね。


地域医療ならではのやりがいやおもしろさをお聞かせください。

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古川先生:やはり一番は、患者さんとの距離の近さですね。病院の外でも日常的に患者さんやそのご家族と顔を合わせることが多く、自然と人と人のつながりが深まります。すれ違う人全員に挨拶をするような雰囲気なので、そういった距離感の中で診療できることが、私にとって地域医療の魅力です。

松林先生:最近、自治医大出身者の強みって何だろうと考えていて、行き着いたのは「その場で求められていることに応える力」ではないかということです。地域に出ると、医師の人数が少ないなど大変な面もありますが、状況に応じて柔軟に対応し、自分のためではなく、他者のためにむしゃらになれる先生が多いように感じています。そういう環境だからこそ、ひとつひとつの経験が自分の成長につながっていきますね。


休日はどのように過ごされていますか?

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古川先生:単身赴任のため、休みには自宅のある広島市内に戻って家事をすることが多いですね。高校生2人、小学生2人の4人の子どもがいるので、洗濯はすごい量になります。子どもたちは以前ほど手がかからなくなりましたが、帰宅するとまだ歓迎してくれるのが嬉しいところです。高校生の娘がクッキーを焼いて「持っていってね」と渡してくれたときは、父親として感無量でした。
町に根差した病院ということで、地域のイベントにも積極的に参加するようにしています。ハロウィンにも参加しましたが、覆面で参加したので、分かってもらえたかどうか怪しいですけどね(笑)


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松林先生:私は食べることが大好きで、休みの日の楽しみは食べ歩きです。安芸高田市から広島市内中心部まで車で1時間ちょっとなので、気軽に出かけています。おいしい食べ物を求めて車を走らせることで、広島の地理にも詳しくなりました。


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弘法さん:放課後や土曜日など週3日は柔道部の練習に励んでいます。良き先輩や後輩に恵まれ、楽しく活動できているのが大きな支えです。土日の空いた時間にはバイトもしていますが、試験前には部活もバイトもお休みし、勉強に専念するようにしています。


最後に、地域医療に興味のある高校生や医学生にメッセージをお願いします。

古川先生:大変なこともありますが、それはどんな仕事でも同じですね。患者さんやご家族と距離の近い環境で働き、感謝の言葉をいただけるときは、純粋に「医師になってよかった」と思える瞬間です。地域医療に興味がある方には、ぜひ挑戦してほしいですね。

松林先生:医療とは違う視点からですが、僕がいろんなお店を巡って食べ歩く中で感じることは、広島県は瀬戸内には海の幸、中山間地域には山の幸が豊富で、本当においしいということです。街中育ちの私にとって、そうした、広島市以外の広島の魅力は医師になって初めて知ったことでもあります。医師としてその土地の文化や暮らし、人の思いに触れることで、改めて自分の県のことを好きになりました。学生の皆さんにも、地域での暮らしや人との出会いを通して、新しい発見をしてもらいたいですね。

弘法さん:私はまだまだ勉強中の身ですが、地域で熱い思いを持って働く先生方と接して、本当にたくさんの刺激を受けています。目標にしたいと思える多くの先生との出会いが、自分の励みになっています。これから医師を目指す皆さんも、きっとそんな出会いが待っていると思います。


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