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研修医・指導医インタビュー(JA広島総合病院)

ひろしまで活躍する医師の、生の声をご紹介!研修医・指導医インタビュー

JA広島総合病院
副院⻑・臨床研修科主任部⻑・一般外科治療センター⻑・
肝胆膵外科主任部⻑
佐々木 秀 先生

「より多くの患者さんや他の医療従事者と積極的に関わることで医師として成長する」

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初期研修医(2年次)
大谷 晃平 先生

「患者さんのその後の生活まで考えるという視点」

プロフィール

広島県出身

2023年
広島大学医学部医学科卒業
2023~2025年
JA広島総合病院 初期研修医

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初期研修医(1年次)
池口 侑輔 先生

「救急の現場で基本を実践する難しさを痛感」

プロフィール

広島県出身

2024年
広島大学医学部医学科卒業
2024~2026年
JA広島総合病院 初期研修医

写真3

佐々木先生にお聞きします。JA広島総合病院の研修プログラムには、どのような特徴がありますか。

佐々木先生:当院には広島県西部を中心に、山口県東部からもさまざまな疾病の患者さんが来られます。その中で、現在は1年目・2年目合わせて20名の研修医が在籍し、たくさん仕事をしてもらっています。研修プログラムとしては、救急疾患を一通り診られるようになることを目標の一つとしていて、初期研修が終わった時に「救急外来での初期診療をスムーズに行える」という即戦力の医師を目指して、多くの患者さんの診察を経験してもらいます。

研修医の先生方にお聞きします。初期研修先としてJA広島総合病院を選んだのはなぜですか。

大谷先生:第一に、市中病院で実践的な医療を学びたいという思いがありました。そして救急外来をしっかり診させてもらうことができ、内科・外科を問わずたくさんの手技を経験させてもらえるということが決め手になりました。もう一つ、私の場合は、同期の人数が多いというのも魅力でした。切磋琢磨できる仲間が多いと研修自体も有意義で楽しいものになりますし、3年目以降、それぞれの診療科に進んだ後も、知り合いが多いのは心強いのではないかと思います。

池口先生:私も見学に来た際に、救急で手技の指導をされているところを間近で見る機会があり、救急の専門の先生から教えてもらえる環境が整っていることが印象に残りました。また、心臓血管外科に進むことを考えているので、専門医を取るために必要な呼吸器外科や乳腺外科などの修練のことを数人の外科の先生に相談したところ、当院を勧められました。これは余談なんですが、私は筋トレが趣味なので、ジムがすぐ目の前にあるというのもポイントでした。

研修期間の出来事で印象に残っていることを教えてください。

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大谷先生:救急外来の現場で、緩和ケア的な側面を勉強させてもらったことが印象に残っています。救急というと、とにかく処置してすぐに手術というイメージだったのですが、ここでは、救急の患者さんが治療を経て退院し、その先どのような生活に戻るのかまで見通して、初期診療をしています。今後、私はいろんな患者さんと出会うと思いますが、目の前の病気だけでなく、その方がその後の人生をどのように歩まれるのかまで含めて考えるという視点を、その救急の先生から教わりました。

池口先生:私も救急外来の話になるんですが、ある敗血症の患者さんを診察した時のことです。明らかに重症で研修医の手に負えない場合はすぐに上の先生を呼びますが、その患者さんはそこまで重症に見えず、見落としてしまったことがありました。この経験から、バイタルやABCD(気道・呼吸・循環・意識)アプローチなど、基本的な診察の重要性を再認識しました。学生時代から知っていたはずのことではありますが、臨床の中で実践することの難しさを感じた出来事です。

佐々木先生は、お二人の頑張りをどのように見ておられますか?

佐々木先生:さきほど救急に重点を置いた研修を行っていると申し上げましたが、もちろん全員が救急専門医を目指すわけではありません。3年目以降どんな進路を選ぶとしても、さまざまな患者さんに適切な診察ができるレベルを担保した人材を育てることが重要なので、二人が救急外来の現場から多くの気づき・学びを得ていることが嬉しいですね。
積極性を持って多くの患者さんと話したり、他の医療従事者と関わったりしていくことで、物事に対する考え方、患者さんやご家族に対する態度なども変わってきます。自分ではなかなか気づけないかもしれませんが、多くの場面で二人が大きく成長していることを感じています。

佐々木先生が臨床研修科主任部長として、心がけていることを教えてください。

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佐々木先生:一番に心がけているのは、お互いに“人として尊重する”ということです。研修医は教えを受ける立場ですが、研修医の人格を否定するような指導・言動は決して許されません。これは、私自身はもちろん、他の指導医にも徹底するよう伝えています。もし問題点があれば、その都度、委員会で議題に挙げて改善に努めていますし、定期的なアンケートや面談などを通して、研修医の声を拾い上げるようにしています。




研修医の先生方にとってJA広島総合病院の職場環境はいかがですか?

大谷先生:佐々木先生をはじめ、各科の主任部長の先生方ともお話しさせていただく機会が多く、研修医に目を向けてもらっていることを感じます。基本的に風通しが良い職場で、上級医との相談体制が整っており、また、メディカルスタッフの方々とも距離が近いので、とても働きやすい環境です。

池口先生:全く同感ですね。付け加えるとしたら、心臓血管外科になりたいという私の希望を踏まえてアドバイスをいただくこともあり、個人個人に合わせた指導をしていただいています。時には厳しく指導されることもありますが、患者様のため、自分自身の成長のために必要な範疇のことだと思います。
メディカルスタッフの方々についても、本当に助けられることが多いです。医療は一人でするものではないので、縦のつながり・横のつながり共に大切で、いろんな方に協力を求めやすい環境は素晴らしいと感じています。

プライベートについても教えてください。

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大谷先生:私の趣味はキャンプやスノーボード、釣りなどのアウトドアレジャーです。当直が被らなければ土日を利用して、海へ山へと出かけています。その点、廿日市市は自然が豊富で比較的近場でアウトドアを満喫できるので、私には最高の環境ですね。





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池口先生:プライベートでも同期の仲間や他の先生方と交流する機会があって、飲みに行ったり、サッカーや野球などのスポーツ観戦に行ったりすることがあります。診療科や職種の垣根を感じない明るい雰囲気なので、プライベートでの関わりもすごく楽しいです。




研修医の先生方の、今後への意気込みをお聞かせください。

大谷先生:私はもうすぐ初期研修を修了し脳神経内科に進むことにしていますが、研修の終わりが近づくにつれ、不安な気持ちが膨らんできました。改めて、指導医の先生がいてくださるからこそ、安心して挑戦できるということを感じる日々です。
当直や外来の際に上級医の先生の方針に対して「自分だったらどうするか?」ということを常に考え、カルテを見て答え合わせをするということを積み重ねています。とにかく一人でも多くの患者さんや症例に関わり、学んでいきたいという思いです。

池口先生:私はまずは救急ですね。私が目指す心臓血管外科の手術の周術期は、ICUで血液状態やその他の循環の管理などが必要です。当院はICU・HCUが充実しているので、全身の管理につながるようなことをしっかり経験したいと思います。そして、将来的には手術がメインになることを踏まえて、院内院外の心臓血管外科の先生方と、ブタの心臓を使用したウェットラボでのトレーニング等に参加していますので、引き続き取り組んでいきたいです。

最後に、広島での研修に興味を持っている方へ、メッセージをお願いします。

大谷先生:学生時代に進路を決めている人でも、初期研修を通して変わるということがよくあります。当院の研修は、救急が充実していることと、手技の機会が多いことが大きな魅力なので、進路に関わらず、積極的にさまざまな手技を身に付けたい!という熱意のある方にピッタリだと思います。メディカルスタッフの方々との関係性や明るい雰囲気など、実際に感じてみないと分からないことが多いので、ぜひ見学に来てください。

池口先生:そうですね! 大きな会場やオンラインでの説明会が開催されていると思いますが、やはり実際の指導の雰囲気や熱量は、説明会だけでは伝わりにくいものです。いろんな病院へ足を運んで実際に見て、聞いて、自分で感じたことを大切にしてほしいです。

佐々木先生:当院では、若い研修医の方々を、共に当院や地域の医療を支えてくれる仲間として育成したいという考えです。限られた研修期間で成長するためには「これやってみたい」「こんな風になりたい」という、ちょっと前のめりなくらいの姿勢が大切だと思います。意欲のある方をお待ちしています!

 
(2024年10月)



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