地域に必要な医療を届ける医師になるため
仲間とともに切磋琢磨できる最高の環境。
自治医科大学医学部医学科(2年)
吉川 紫 さん
プロフィール
栃木県生まれ
小学生から高校卒業まで広島県で過ごす
- 2021年
- 自治医科大学医学部医学科入学
医師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
身内に地域医療従事者がいるので、子どもの頃から地域のお祭りに参加したり、患者さんと何気ない会話を楽しんだりする様子を見てきました。
そのような経験から、私自身も地域の中で患者さんやご家族と密接に関わりながら、温かい医療を届けられる医師になることが目標になりました。
自治医科大学を志望したのはなぜですか。
自治医科大学には、全国47都道府県から同じ志を持った学生が集まっています。学生同士の交流を通して各地の地域性や異なる価値観に触れられることや、先生方のサポートが手厚いことなどを聞き、ここで学びたい気持ちが強くなりました。
自治医科大学の建学の精神には「医療に恵まれない地域の医療を確保し、地域住民の保健・福祉の増進を図る」とあります。これは私が将来、医師となって実践していきたいことなので、これ以上ない環境だと思っています。
これまで学んだ中で、どのようなことが印象に残っていますか。
講義はどれも興味深く、毎日がとても刺激的です。特に印象に残っているのが、1年生で受けた「地域医療学総論」です。地域医療について理論的に学ぶことができ、さらに、自治医科大学を卒業した先輩医師の方々がどのようなキャリアを積まれてきたのか、ご本人からお話を聞くことができたので、私自身のキャリアプランを考える上でとても参考になりました。
どのような方向に進むかは本当に人それぞれですが、皆さんに共通していたのは「自治医科大学で良かった」ということ。私も「ここで学べて良かった!」と改めて感じました。
自治医科大学の魅力はどのようなことですか。
先生方のサポートの手厚さは、想像以上でした。先生と学生との距離が近いので、勉強のことだけでなく生活面での相談もしやすく、とても丁寧に指導してくださいます。
大学の施設も最新の設備や自習スペースなどが充実していて、勉強に集中できる環境が整えられています。
「県人会」という学生の組織があることも自治医科大学の特徴であり、魅力の一つです。「広島県人会」には1年生から6年生まで、現在は15人が所属しています。
先輩たちに会うと「最近、調子どう?」と声をかけてもらったり、試験前には勉強方法をアドバイスしてもらったり、とても心強い存在です。
卒業後は共に広島県の地域医療を担っていくことになるので、学生時代からお互いのことを知り、絆を深めていけるのは、ありがたいことだと思っています。
勉強以外では、どのように過ごしていますか。
自治医科大学は部活やサークルが活発で、運動系、文化系、医療系など、多種多様な活動が行われています。
私はダンスサークルをメインに、東洋医学研究会、クラシックバレエ同好会にも入っています。複数を掛け持ちする人も多いようで、皆さんメリハリをつけながら勉強ともうまく両立している印象です。
車を持っている学生が多く、私も学外に出るときや休日は車を利用しています。大学から出てちょっと走るだけで、緑豊かな関東平野が広がっているので、休日のドライブはいい息抜きになります。
寮生活についても教えてください。
1年生は全寮制で、一人一人がキッチン・トイレ付きの個室を持っています。
2年生以上も私のように寮生活を続ける学生が多く、寮にいるだけで学年を超えていろんな人と知り合うことができ、情報交換の場にもなっています。私も全国から集まった仲間との交流を通して、視野を広げることができました。
試験が近づくと、ラウンジに同じ学年のメンバーが集まって、一緒に勉強することがあります。私にとっては、これも寮生活の大きな魅力です。
お互いに教え合いながら学ぶことは楽しく刺激になり、学習効果も高まるように思います。
大学の手厚いサポート体制や寮で切磋琢磨することが、結果として、自治医科大学の医師国家試験合格率の高さにつながっているのではないかと感じています。
今後の目標や挑戦したいことを教えてください。
地域医療と一口に言っても、地域ごとに課題が異なり、解決のためのアプローチも様々と感じています。将来私が着任する地域で、どのような医療が求められるかは、まだ分かりません。ですから、今はより多くの医療分野をしっかりと学び、幅広い知識やアイデア、技術などを貪欲に吸収していきたいと思っています。
自治医科大学では地域医療に取り組む姿勢として「Think Global, Act Local」を掲げ、「世界的な視野で考え、地元に根付いた行動をする」ことを目指しています。
今後はさらに地域医療に求められる役割が大きくなっていくと思いますが、「地域に溶け込んだ温かい医療を届ける」という精神を忘れず、医療だけでなく地域社会も引っ張っていけるように、医師としても人としても成長していきたいと考えています。
(2022年8月)
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