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女性医師インタビュー(広島県総務局人事課 健康指導監:井原 弥子先生)

ひろしまで活躍する医師の、生の声をご紹介!女性医師インタビュー

地域医療で培った経験を生かして産業医に。
時短や部分休暇など利用して子育てとも両立中。

広島県総務局人事課 健康指導監
(地方職員共済組合広島県支部診療所 兼 広島県庁産業医)
井原 弥子 先生

プロフィール

広島県出身

2005年
自治医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得
県立広島病院 初期研修
2007年
市立三次中央病院 消化器内科
2009年
神石高原町立病院 内科
(2011年 第1子出産)
2012年
県立広島病院 総合診療科・感染症科
(2013年 第2子出産)
2020年
広島県総務局人事課 健康指導医
(地方職員共済組合広島県支部診療所(県庁内)兼 広島県庁産業医)
2021年
広島県総務局人事課 健康指導監
(地方職員共済組合広島県支部診療所(県庁内)兼 広島県庁産業医)

写真1

医師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

写真2

母が看護師をしていたので、家で勉強している姿を見たり、仕事の話を聞いたりしていたため、私にとって医療の世界は幼いころから身近なものでした。小学生のころには漠然と「将来はお医者さんになりたい」という夢を抱くようになり、そのためにも「勉強をがんばらないと」と思うようになっていました。

現在の業務内容について教えてください。

2020年から県庁で勤務しており、平日の午前中は、県庁内の診療所で県職員の方やそのご家族、OBの方などの一般診療を行っています。血圧や糖尿病の治療もあれば、仕事中に軽いケガをされた方の処置をさせていただくこともあります。
そして午後は、産業医としての労働衛生に関わる業務です。産業医の仕事は多岐にわたり、主に病気療養で休職中の方の復職の判断やサポート、健康診断結果の判定、職員や職場の上司との面談、職場巡視などを行います。職場全体で健康意識を高めてもらうために、簡単な講話を行ったり、衛生委員会でお話したりすることも役割の一つです。

一般的な病院勤務や臨床との違いを教えてください。

写真3

臨床の場合は、患者さんと医師の1対1の関係ですが、産業医の場合は、職員・職場・医師という関係になります。1人の方を気遣うために、職場の他の方々が大変な思いをしてしまっては共倒れになるので、全体を見ながら中立の立場で助言することが求められます。これは産業医ならではの難しさでもあり、私にとってやりがいを感じる部分でもあります。
また、臨床では、診察を受けに来られる患者さんは、何かしらの不調や悩み事をお持ちですが、産業医の場合は、何もなさそうなところからでも、問題点や改善点を見つける視点も必要です。地域医療の現場でさまざまな症例を見てきた経験を生かして、業務に臨んでいます。

地域医療に携わったご経験の中で、印象に残っていることはありますか?

自治医科大を卒業後、義務年限期間中には主に県北地域へ赴任し、へき地の医療にも携わらせてもらいました。土地ごとに異なる雰囲気や地域の魅力に触れながら、多くの患者さんやご家族と関わり、いろんな生活を見させていただいたことは、医師としてとても有意義だったと思います。
それと同時に、自分の未熟さや、医療では限られた領域でしか患者さんのお役に立てないことも実感し、「自分に何ができるのか」と、不安だったことを覚えています。医師の先輩方やコメディカルの方々など、いろんな人にお世話になりながら経験を積ませていただき、少しずつできることが増えると、仕事に対するやりがいも感じられるようになっていきました。また医師としてだけでなく、人としても多くのことを学ばせていただいたと思っています。

医師としてのターニングポイントになった出来事があれば教えてください。

神石高原町の病院で勤務していたときのことです。第1子妊娠中に切迫流産になり、仕事を休んで安静にしておかないといけなくなりました。他の先生方の負担を増やしてしまうことがとても申し訳なく、仕事に復帰してからも、当直や内視鏡業務を免除されていたことで「迷惑をかけたくない」「以前のように仕事をしたい」と、非常にもどかしい思いをしていました。
そんなとき、ある職員の方から「先生は仕事をしたいかもしれんけど、お腹の赤ちゃんを守れるのは、先生しかおらんのんよ」と言われ、大事なことに気付くことができました。患者さんに適切な医療を提供するためには、まずは自分自身の生活や健康が保たれていなければなりません。このことに気付いてからは、いい意味で割り切れるようになり「お願いできるところはお願いして、できる範囲内で精一杯にがんばろう」と思えるようになりました。その後、出産後には当時まだ前例の少なかった時短勤務制度を利用しましたし、現在も部分休暇制度を利用させてもらっています。

仕事とプライベートとの両立はできていますか?

写真3

産業医の仕事は夜間の急変対応や当直もないですし、時間外も少ないため、家庭のことや子育てとの両立がしやすく、とてもありがたいと思っています。
県庁に勤務するようになったことで、県内のさまざまな施設や観光地に目を向けることが多くなりました。広島県は街でも自然でも親子で楽しめるところが多く、コロナ禍ということもあり、改めて広島が持つ幅広い魅力に触れています。最近は、広島空港に近い中央森林公園が気に入っています。

最後に、医学生や若手医師の方にメッセージをお願いします。

写真4

私は医師として明確なキャリアプランを描いて進んできたわけではないので、数年前までは、今のような働き方をしているとは考えてもみませんでした。その時その時できることを精一杯にやる中で、自分が想像しないような、思いがけないご縁やチャンスをいただけたことが現在につながっています。
もちろん、思い通りにならないこともあり「将来どうなってしまうのだろう」と不安を感じてしまうこともあると思います。そんなときこそ、置かれた場所で今できることをがんばる、それだけで十分なのではないかと思います。

 
(2021年10月)



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