[091] 女医さんが働きやすい診療科は何科ですか?(回答:6件)
相談(2021年10月25日)
子育て中の女医さんへ質問です。
私の所属している科は子育て中の女医への風当たりがきつく,まず常勤で働くことが許されません。
病院側からは来て欲しいと言われても,医局側には常勤で働くことを認めてもらえません。
となりの医局は,むしろ融通のきく常勤先を斡旋してくれているので,雲泥の差だと思っています。
この度,親戚の女の子が研修医1年目で入局先を考えていますが,うちの科はこのような理由で勧められません。隣の科が良いことは分かっていますが,他に子育てをしながらでも働きやすい医局があれば教えて欲しいです。よろしくお願いします。
女性医師
回答1 (2021年10月28日)
女医さんが働きやすい診療は何科ですか?とのご質問。
自分の経験から,親戚の女医さんのために質問されているのですね。
質問の答えとは少しずれてしまうかもしれませんが,私は自分が興味のある科を選ぶことが重要だと思います。
質問された方のように,女性医師としてしんどい立ち位置にいる場合もあるでしょう,子育てでしんどいときもあるし,仕事上の問題やここは頑張り時,と言うときも結局は自分の好きなことをしているのが一番充実しているし頑張れると思います。
あと十数年すれば女性医師が30%程度になると思います。そのとき,女性医師はより活躍しなければいけない時代になります。働き方改革も進みますし,非常勤でも常勤でも,とにかく女性医師に働いていただきたい時代がやってきます(実際には今もそうです)。
そのときに,やりたい仕事をバリバリできるよう,選択は “自分” を中心に行っていただきたいと思います。是非、そう勧めてあげてほしいです。
58歳内科女性医師
回答2 (2021年10月29日)
子育てはかなり昔に終わりましたが,その後もいろいろな科の若い女性医師(大学院生等)の相談に乗ってきましたので,その経験でお答えします。
女性医師の勤務についての理解は,その科の教授によりかなり異なります。
入局前にチェックしてほしいことは現在の教授の残りの任期が何年あるかです。今,理解のある教授でも残り数年しかなければ,学位や専門医を取得するころには新しい教授に代わり,医局の雰囲気も方針も全く変わる可能性があります。
逆に,定年退職(広大では選択定年で65才まで延長可)が近ければ、研修をしている間に新たな教授に代わり,理解があるかもしれません。
ゆえに,まずは興味のある科の教授の定年退職までの年数をチェックし,それが短ければ,興味のある科に入局すれば良いと思います。年数が長ければ,やはり女性医師をイキイキと活躍させることができる教授かどうか内情を聞いてから入局を決めた方が良いと思います。
女性医師
回答3 (2021年10月29日)
回答1の先生のおっしゃったように,興味のない科は続けられないと思います。
何科というより,研修医局や病院のトップが女医に対してどのような考えをお持ちかがもちろん大切かと思います。
本来なら子育て,介護をしながらもキャリアをつんでいきたいものですが,なかなか・・特に地方は頭のかたい男性トップの医師が多いのだと実感します。
私の時代は医局長に子供は作らないようにと命令されていましたが・・。
東京で10年間,仕事をしましたが若い女医さんは産みたいときに子供を産み,自分の時間を大切に仕事を自分に合わせてシフトしていました。
私も彼女たちを応援,キャリア維持の力になる努力をしてきました。
誰しも手術や分娩も忘れたくないので、喜んで手術に来ておられました。
今や病院に病児も預けられる保育所があるのは当然かと思いますが,まったくそのことに興味を持っていただけない県もありましたね。
医師だけでなくシングルマザーの看護師さんもたくさん仕事をしていましたが。
保育所やベビーシッターのためにバイトをしていて,自分の給料は全部なくなると。学会にも行けないし・・と。
これだけ女性活躍を言っているにもかかわらず時代遅れも甚だしいものでした。
女性医師だけでなく,男性医師も介護などで仕事をあけざるおえないこともあります。
ちなみに私は父の介護で大学をどうしようかと上司に相談したところ,
「君のつみあげてきたキャリアをお父さんのためにダメにするの?」
と言われ,即,退局を決めましたが(苦笑)。
あのまま大学にいたら・・と思うと心と体が崩壊していたと思います。
回答1の先生のお話に同感です。
これからは女医が活躍していく時代になると思います。
若い先生たちにどんどんご活躍していただきたいと心から願ってます。
まずは好きな科を選んでみて・・・興味ない科は続きません。
嫌だったら辞めればいいと気楽に思っていたほうがいいです。
私の時代のように、医局=いったん入ると抜けられない
ではありませんから(笑)
女性医師
回答4 (2021年10月29日)
医師の働く環境は、時代とともに変化しています。
大学の各医局の方針も,各病院の規則も,各科の診療内容も,社会環境も。
働きやすい医局と思って入局しても,実際に子育てをする頃に医局の方針が変わることもあります。
女医が多いから働きやすいかというと,意外とお互いに厳しく,女医が少ない方がおおらかにカバーしてもらえるということもあります。
若い世代は,女医の比率が5割に迫る勢いなので,子育て中の女医も,専門医取得後も,常勤で続けてもらわないと,厳しくなった専門医修練機関の要件を満たすことが難しくなっています。
子育てに限らず,長い人生の間にはいろんな困難があると思いますが,興味のある分野を選べばしんどいときも頑張れます。
医局によって待遇が違うなら,情報を提供するのも大事ですが,それらは変化していくものなので,変わらず興味を持ち続けられる分野があるなら,ご本人の気持ちを大切にしてあげてください。
59歳 女性医師
回答5 (2021年10月29日)
「働きやすい」というのが、産休育休を取りやすいということなのか,専門医取得が早く独り立ちが早く復帰しやすいということなのか,難しいですが,そういう点では新しい専門医制度になってからは内科系で専門医を取得するのは,時間がかかり難しくなりましたよね。
私は外科系ですが,そういう点では比較的早く専門医が取得でき,ある程度のことができるようになるのは早いと思います。
もちろん,研鑽はいつまでも必要ですが,最初の目標を達成するのは早いと思います。
既におっしゃっている方が居られるように,基本的にはご自身の興味ややりがいを大切に,お決めになった方がいいと思います。
その方に何があっても頑張って続けていけるからです。
医局は全国にたくさんあります。ドクターネットの趣旨からは外れてしまいますが,女性にとり働きにくい職場というのは男性や持病がある者に対しても厳しいでしょう。
先々体調を崩したり,予定外の事態に遭遇しても,在局し続けられるとは思いません。
もし,希望の科を選択なさる際のネックが医局の雰囲気にあるのでしたら,他県の医局も検討されてはどうでしょうか。
30代、外科系医師
回答6 (2021年11月5日)
私の所属している科のことのようですね。
仕事内容は大好ですし,入局した頃は良かったのですが,人事異動があってから全く雰囲気が変わりました。
子育て中の女医さんは稼ぐ必要が無いという考えのようで,常勤で働きたくても割の悪い仕事しかまわしてくれません。
仕事内容だけで選んでも、みんな仕事したくても出来ない状況になります。
人事異動で人は,いつ変わるか分かりません。
こればかりは運だと思います。
匿名希望