開催日時
2021年2月20日(土)
開催場所
WEB開催
主催
なんでも症例検討会
代表:吉田 雄介 先生(広島大学病院 リウマチ・膠原病科)
参加者
67名(医学生:5名,初期研修医:11名,後期研修医:5名,卒後6-9年目の医師:13名,卒後10年目以上の医師:33名)
実施内容
なんでも症例検討会をWEB形式で2月20日に開催しました。ZOOMのチャット機能を使って質問などを受け,症例検討を3題行いました。症例は広島大学病院の中西先生から1例,福山市民病院の滝先生,岡本先生から1例,京都岡本記念病院の高岸から1例提示していただきました。
1症例目は40代女性で遷延する感冒症状で発症したサイトメガロウイルスによる伝染性単核球症の症例でした。EBウイルスによるものと違い,後頚部リンパ節腫大なく,咽頭所見に乏しい急性肝障害,脾腫,異形リンパ球で考えるべき疾患でしたね。
2症例目は70代男性で発熱・呼吸苦で来院され,当初は誤嚥性肺炎を疑うような症例でした。ただし,胸部CT検査では両肺にすりガラス陰影があり,血液検査でLDHの高度上昇あり,ランダム皮膚生検で血管内リンパ腫と診断がつきました。血管内リンパ腫ではリンパ節腫大を来さず,稀に肺病変をきたすことがあるので,特に高齢者の不明熱では疑いましょう。
3例目は10代男性の過眠症の症例でした。通常診療であれば精神科に相談でフォローが終わりそうな症例ですが,ナルコレプシー,特発性過眠症の区別は考え、診断のステップを認識できた一例でした。
主催者からの声
なんでも症例検討会はもともと奇数月の第3土曜日を中心に,広島県内の総合診療・救急関連の医師が集まり開催していましたが,今年度はコロナウイルス感染拡大の影響を受けて自粛していました。今後,しばらくはWEB形式で開催を予定します。
参加者は常連の後期研修医以降の先生が多いものの,学生の方や初期研修医の方々も参加自由ですので,ぜひご参加ください。
参加者の声
- 初参加で難しい症例ばかりでしたが,先生方が意見を交わしながら症例を進めていく様子を拝見して、大変楽しかったです。(医学生)
- 基本的なところから普段診断の機会の少ないような疾患まで勉強になりました。(後期研修医)
- 比較的遭遇する疾患についての詳しい内容,珍しいけれどもmustな疾患のレアケース,遭遇したことも疑ったこともない疾患と幅広く,勉強になりました。(後期研修医)
- 若い先生からベテランの先生まで参加しておられ,これまで歴史があるんだなぁと感じました。みんなで勉強するという雰囲気を大事にされていることが伝わりました。(卒後6-9年目の医師)
- いずれの疾患もタイトルまでかなり考えて作り込まれており,また急性期から転院後に診断がついた症例もあり,非常によかったと思います。(卒後10年目以上の医師)
参加者へのメッセージ
若手からベテランまで様々な場所で仕事をしているメンバーで,毎回少しでもレベルアップできることを目標に開催しています。意欲のある方は是非気軽に参加してみてください。
次回開催に向けて
次回のWEB開催の日程はまだ未定です。今後の予定についてはメーリングリストやFacebookなどでも情報を流していく予定ですのでご確認ください。
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