第15回広島西・岩国合同臨床研修会
開催日時
令和2年10月30日(金)
開催場所
On Line
主催団体名
広島西合同臨床研修会
代表: 新甲 靖 先生(国立病院機構広島西医療センター)
参加者
34名(初期研修医:23名,専攻医:1名,その他医師:10名)
実施内容
1. 初期研修医による症例提示,プレゼンテーション,検討会
【演題1】「A case of myocarditis caused by immune checkpoint inhibitors as an immune-related adverse event (irAE)」
(1) 症例:94歳,男性, 原疾患:肺癌
(2) stageIVaの原疾患に対し免疫チェックポイント阻害剤(ICIs)を投与
(3) 同薬投与に対する免疫反応に起因する心筋炎(irAE)が疑われ加療,救命し得た
(4) ICIsに起因するirAEは比較的稀な疾患ではあるが,ICIsの使用増加に伴い注意を要する
【演題2】 「ダブルバルーン小腸内視鏡で小腸結石を排石したクローン病の2例」
(5) 症例1:60歳,男性, 原疾患:クローン病,症例2:80歳,男性, 原疾患:クローン病,
(6) いずれの症例も腹痛・嘔吐等,腸閉塞症状を呈し,小腸内異物疑い
(7) 症例1,2共にダブルバルーン小腸内視鏡(BE)施行し,腸石除去が可能であった
(8) 適応に条件はあるが,排出困難な小腸異物に対し,BEは有効な手段であると考えられる
2. 初期研修医による情報交換
主催者からの声
広島西医療センターと岩国医療センターは同じ国立病院機構の病院で,相互に研修協力病院として登録し,各病院の得意分野の研修目的で研修医が行き来しています。
平成21年から年1~2回行っている「広島西・岩国合同臨床研修会」も今回で15回目となりましたが,昨今の新型コロナ感染の状況を考慮し,初めてOn Line開催としました。
研修会は広島西と岩国が交互に主催病院となり,テーマは今回の様な症例検討会もありますが,指導医からの医療安全や暴言・暴力対応など様々な内容で行われ,主催病院が自由に決めています。
参加者の声
- この研修会に初めて参加しましたが,1年目研修医でも発言しやすい雰囲気でとても勉強になりました。
- 発表された先生は,同じ研修医なのにとても知識が豊富で「よく勉強しているなぁ」と刺激を受けました。
- On Line研修会は初めてではないのですが,発言のタイミングをつかむのがちょっと難しいと感じました。
- On Lineでは「相手病院の先生方の顔を覚えにくい」と感じましたが,コロナや移動時間を心配せず自分の机からも研修に参加できるのは良かったと思います。
参加者へのメッセージ
今回はOn Lineのため行えませんでしたが,通常開催の時は研修会終了後に全員参加で懇親会も行っており,研修会よりも懇親会で議論が盛り上がることもよくあります。
コロナの状態にもよりますが,開催方法は状況に応じて変化させつつ,当研修会は継続しようと思っています。
医学生の方も大歓迎です。病院見学もあわせて調整しますので,気軽におたずねください。
次回開催に向けて
この研修会は毎年10月~12月の間に行っています。
次回の詳細な日時は未定ですが,参加を希望される医学生の方は広島西のHPから担当者(副院長 新甲)までお問い合わせ下さい。
広島西医療センターHP
https://hiroshimanishi.hosp.go.jp/profession/kengaku.html
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