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「第23回藝州北部ヘルスケアネットワーク(Ge-Net)」が開催されました!

開催日時

令和2(2020)年1月17日(金) 19:00~21:00 

 

開催場所

TKPガーデンシティ広島(広島市中区中町8-18広島クリスタルプラザ2階) 

 

主催

藝州北部ヘルスケアネットワーク

代表: 土手 慶五 先生 (広島市立安佐市民病院 副院長)

 

参加者

72名(初期研修医:17名,後期研修医:2名,その他医師:17名,その他の職種:36名)

 

  

 

実施内容

[講演1] 演題:地域につなぐための急性期病院の取り組みと課題 

講演者:広島市立安佐市民病院 主任看護師 山﨑 優介 様(代理) 

 

[講演2] 演題:地域で育む多職種協働〜統合ケアを目指して〜

講演者:鳥取市立病院 診療局長 / 鳥取市福祉部 参与  足立 誠司 先生

 

[総合討論] 

コメンテーター:広島大学病院 総合内科・総合診療科 教授 伊藤 公訓 先生 

 

主催者からの声

・多職種協働を実践するにあたり,緩和ケアを通じて「統合ケア」という地域包括ケアに応用される概念を学んだ。このアプローチにより,チームが今どの段階にいるのか,つながりの強さを把握しながら地域包括ケアを行っていくことが重要であることがわかった。これまで以上に顔の見える連携を強め,困難に直面した際にお互いが助け合える環境づくりが大切である。多職種で行うシステム構築の段階について統合ケアの概念から言語化し,絆ノートの作成や運用上の要点等教えていただき,広島県北西部地域医療センターが目指すべき方向性を見せていただいた。安佐市民病院 総合診療科はwebカンファレンスやGe-netなどで地域の病院と繋がってきたが,今後求められる地域連携の形をすでに創り上げていることが再確認されたとともに新たな課題もみえ,今後も継続していきたい。

・総合討論では,診療所医師・急性期病院医師・訪問看護師・病院看護師・地域の行政からそれぞれの立場から貴重な意見をいただいた。患者家族を支える仕組み・在宅の力の重要性について,さらに高齢者が支援されるケアの構図ではなく高齢者が若者を支援することも視野にした社会福祉のあり方にまで論議が及び,引き続き持続可能な医療は何かを考える場にしていきたい。

 

参加者の声

・「急変時DNAR」という言葉は知っていたが,Advance Care Planningという概念を通じて死について考えることがなかった。自分・家族の最期にどうしてあげるのが一番良いか考える良い機会になった。(初期研修医)

・各職種の視点から「食べること」への思い,それに対する取り組みが聞けて勉強になった。(歯科医師)

・食事に関して,病院スタッフは「安全」を第一に考え,VFなどの検査を行い最適な食事形態を提供している。今回,在宅で継続できない,本人の生活だから仕方がない,と言われてしまい,自分たちの思いが伝わらず残念な思いをした。(言語療法士)

・総合討論では,病院スタッフの視点のみならず,実際に患者の「生活」を見ている地域の医療スタッフの意見が聞けて参考になった。ただ,誰のための医療なのか,患者を置いて家族の気持ちだけに寄り添う医療,医療人のエゴ・自己満足になることがあってはならないと,倫理的な面で,患者の「人としての人権」を尊重するべきだと改めて痛感した。(後期研修医)

・少し難しい内容だったが,足立先生の人徳が伝わる素晴らしい講演だった。(病院看護師)

・医療人の自身の家族に対するACP未確認率の高さには驚いた。ここ数年ACP,人生会議というワードが世間に認識されつつあるが,実際にACPを家族内で確認している人は少ない。これは,「急変時の対応」を問う医療者においても同様で,自分自身・自分の家族のACPを確認している人は参加者の1-2割にすぎなかった。今回の講演内容について(特に統合ケア、地域包括ケアについては),高度急性期病院で研修する若手医師にとっては概念の理解に留まり,現時点で実践する機会はないかもしれないが,いずれ直面する問題である。まずは食べられなくなった時にどうするか?患者に投げかける前に,自分自身のACPを確認することから始め,心づもりができたら患者・家族に問うてほしい。生きること,死ぬことを考える良いきっかけになったと思う。めまぐるしく過ぎ行く研修の中で,「いのち」について考える貴重な時間であった。(医師) 

 

参加者へのメッセージ

各々の立場での,現在の取り組みと課題を共有できる良い場になったと思います。治療方針の決定に患者の生活背景や倫理観は切り離せない要因です。超高齢化社会においては,多職種で手を取り合い困難な状況に立ち向かうことが不可欠であり,今回のGe-netが「多職種協働」の重要性を再確認する機会になったならば幸いです。

 

次回開催に向けて

・若手医師のみならず,非常に多くの職種に参加いただいた。今後も顔の見える連携を継続し,関係性を強めていきたい。

・これまで急性期総合病院の取り組みを中心に講演してきたが,今後は地域の病院・介護施設職員などの意見も取り入れ,現場の声を届け,共有する場所を設けることも重要であると感じた。 


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