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令和元年12月26日(木)・27日(金)の2日間,将来,広島県の地域医療を担う医学生を対象に,かんぽの郷庄原にて地域医療冬セミナーを実施しました。
セミナーには,広島大学医学部ふるさと枠,岡山大学広島県地域枠と広島県奨学金貸与生から71人の医学生が参加し,地域医療をテーマにした座学やグループワークを通して,学生同士の一体感を醸成するとともに,地域医療への理解を深めました。
内容
12月26日(木)
14:30 庄原赤十字病院 中島浩一郎先生講演・グループワーク
16:00 市立三次中央病院 張本姿先生(ふるさと枠3期生)講演
17:00 1日目終了
12月27日(金)
8:30 映画「きっと,星のせいじゃない」鑑賞・グループワーク
11:30 広島大学地域医療システム学講座 松本正俊教授の総括
12:00 2日目終了
〇 庄原赤十字病院 中島浩一郎先生 講演・グループワーク
演題 私が地域医療に携わるまで。そして現在の地域医療の一形態(地域医療連携推進法人)
庄原市唯一の総合病院であり,急性期から慢性期までの治療を行う「地域医療の砦」として医療に取り組む庄原赤十字病院。ふるさと枠出身の医師も多く活躍する同病院の中島院長先生から,内科医になろうと決心した時のこと,初めて地域医療に触れた時に考えたことなどをお話いただきました。
また,全国に先駆けて設立された地域医療連携推進法人「備北メディカルネットワーク」についてご説明いただき,学生たちは複数の病院が1つの法人になるメリットについて話し合いました。
〇 市立三次中央病院 張本 姿先生 講演
演題 産婦人科の魅力~私の進路選択~
張本姿先生は,広島大学ふるさと枠の第3期卒業生で,現在,市立三次中央病院に産婦人科医として勤務しておられます。
産婦人科を志して大学に入学したこと,他の診療科との選択に悩んだこと,産婦人科の現場,担当した患者さんからもらった手紙などについて,お話いただきました。同じふるさと枠出身ということもあり,医学生からは「医師としての将来像がイメージできた」「産婦人科に興味が湧いた」「診療科選択で悩み,最終決定までの詳細が聞けてよかった」といった感想が多く聞かれました。
〇 映画鑑賞,グループワーク
映画「きっと,星のせいじゃない」は,末期のがんでどこへ行くにも酸素ボンベが手放せない少女と骨肉腫を克服した少年の初恋の行方を描かれた物語。鑑賞後のグループワークでは,医学的な観点から登場人物の病気について話し合ったり,大切な人を病気で亡くす側の立場や自分の死との向き合い方について考えたりしました。

〇 総括
最後に,広島大学地域医療システム学講座の松本正俊教授に総括の言葉をいただき,セミナーを終了しました。1泊2日という短い間でしたが,参加学生からは「地域医療についての理解が深まった」「充実していてあっという間だった」「学生同士で交流する機会がたくさんあり,自分にない考え方を聞くことができた」といった満足度の高い感想が聞かれました。

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