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「第4回EBMワークショップ in 広島」が開催されました!

第4回EBMワークショップ in 広島

開催日時

平成29 (2017)年1 月 8 日(日)13:00~18:00

 

開催場所

広仁会館 中会議室(広島大学霞キャンパス内)

 

主催

感染症セミナー広島

代表: 溝岡 雅文 先生(広島大学病院 総合内科・総合診療科)

 

参加者

32人(講師陣を含む)
(初期研修医:3人,医師:10人,薬剤師:12人,学生:7人) 

 

講師

南郷 栄秀 先生 (東京北医療センター総合診療科)
藤原 崇志 先生 (倉敷中央病院 耳鼻咽喉科)
水田 貴大 先生 (岡山大学医学部)

 

アシスタント

佐々木 順一 先生 (広島国際大学薬学部)
桑原 秀徳 先生 (瀬野川病院薬剤部)
田丸 蓉子 先生 (ファーマシー薬局)
溝岡 雅文 先生 (広島大学病院)

 

  

プログラム

13:00~13:15 オープニング  
13:15~13:30 スモールグループディスカッション1 疑問の定式化
13:30~13:50 ショートレクチャー1 AGREE2による診療ガイドラインの評価
13:50~14:30 スモールグループディスカッション2 診療ガイドラインの流れ並べ替えゲーム
14:30~14:45 -休憩-  
14:45~14:55 ショートレクチャー2 ARDS診療ガイドライン2016概要
14:55~15:35 スモールグループディスカッション3 あなたにもできる!RevManを使った簡単メタアナリシス
15:35~15:55 ショートレクチャー3 Grade down 5要素の概要とEvidence Profileの見方
15:55~16:05 ショートレクチャー4 Evidence-to-Decision Frameworkの概要と見方
16:05~16:20 -休憩-  
16:20~16:30 スモールグループディスカッション4 ARDS診療ガイドライン2016 CQ2内容把握
16:30~16:40 ショートレクチャー5 診療ガイドラインの推奨を目の前の患者へ当てはめる
16:40~17:00 スモールグループディスカッション5 EBMのstep4での診療ガイドラインの利用を討論
17:00~17:30 全体発表 グループの結果発表
17:30~17:40 クロージング,質疑応答  
17:40~17:50 アンケート回答 解散  

 

課題論文

ARDS診療ガイドライン2016

 

主催者からの声

 今回のワークショップは第4回を迎え,集大成として「診療ガイドラインに関する」ワークショップを企画した。今回は内容が豊富であり短時間でワークショップを行うために,事前学習課題,事前学習ビデオやRevManのインストールなど,最も多い予習が課されていたが,参加者は全員準備をしていた。
 シナリオは,ICUローテーション中の研修医が,市中肺炎で呼吸状態が悪化する患者に対して非侵襲的陽圧換気(NPPV)を導入するかどうかを検討するものであった。定型通りPICOの作成から始まり,文献としては,最近出版されたARDS診療ガイドラインを吟味することになった。CQ2で呼吸不全とNPPVの導入がとりあげられており,推奨文として「成人ARDS患者の初期の呼吸管理として非侵襲的陽圧換気(NPPV)を行うことを提案する」と記載されていた。実際のデータをみながら,グループでNPPVの適応について議論が交わされた。有害事象もないので人工呼吸器の導入前にNPPVをトライアルしても良いのではないかという意見が大勢をしめていたが,このシナリオの患者は「ARDSと診断なのか?」や「肺炎で痰も多そうなのでNPPVは危ないのではないか?」という慎重な対処が必要という意見もでてきた。同じ論文,ガイドラインを読んでも,多くの視点から様々な意見がでてくることが実感できたワークショップであった。5時間という長丁場であったが,あっというまに終わり,夜は美味しいビールとお酒を有志で楽しみました。

 

参加者の声

  • 数十枚のカードから,ガイドラインの作成の流れの順番を決めて行く作業は難しかったが,ガイドライン作成の手順がよく理解できた。
  • ガイドラインを作成することが大変な労力が必要なことがわかった。
  • 実際にフリーソフトであるRevManを操作できて楽しかった。データを入力できるようになるまでのデータ収集や整理が大切であることを認識した。

参加者へのメッセージ

最近,様々な診療ガイドラインが作成されていますが,ガイドラインのクオリティーは専門家の意見の集約が主となっているものから,最新のGRADEに基づいたものまで玉石混淆の状況です。診療ガイドラインの長所と欠点を把握しながら,上手にガイドラインを利用することがこれからの医療人には大切なスキルとなりますので,今回ワークショップで学んだことを活かしていただければと思います。  


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