最近,このような相談を受けました。
子育てをしながら感じることは「自分に余裕がない」ということです。
職場が移転したこともあり,帰宅時間が遅くなったのですが,小1の息子は9時には寝てしまうため,家に帰ってからは子供の宿題を見て(息子の通う小学校は答え合わせを家の人がやることとなっています),お風呂に入れ,食事の支度と常に時間に追われ,いつもイライラ状態です。
職場が移転したこともあり,帰宅時間が遅くなったのですが,小1の息子は9時には寝てしまうため,家に帰ってからは子供の宿題を見て(息子の通う小学校は答え合わせを家の人がやることとなっています),お風呂に入れ,食事の支度と常に時間に追われ,いつもイライラ状態です。
食事内容に手抜きもしていますし,便利な調理器具や家電等はフル活用しています。子どもに手がかかるのはもう少しと期限があることも理解していますが,とにかく心に余裕がありません。
お仕事と子育ての両立の大変さがひしひしと伝わってきます。殊に小学1年生というのは,これまでの保育園(幼稚園)での生活とはリズムが変わるので,親子ともども慣れるまでに時間がかかります。お仕事が忙しい時期と重なってしまった時には特にイライラが増しますよね。
私も働きながら子育てをした経験がありますので,お気持ちは良くわかります。子育ての状況は子どもさんの成長とともに変化していきます。いつまでもこの状況が続くとは思えませんが,何か方策を見つけたいですよね。
そこで,一つ提案があります。自分が何に対して一番ストレスを感じているのか,今一度振り返ってみましょう。
そこで,一つ提案があります。自分が何に対して一番ストレスを感じているのか,今一度振り返ってみましょう。
イライラの原因は,子どもの夕飯を思い通りに作れない,子どもと関わる時間がない,仕事量が多い,帰宅時間が遅くなる,職場や家庭・近隣に助けてくれる人がいない,いるけど頼めない,頼みたくない,などいろいろあることでしょう。
それらが絡み合っているので,どれか一つが原因であるとは言えないと思います。
でも,何が一番自分にとってイライラの原因となっているのかを見極めることが大切です。何を最も優先するのか,逆に何を最も後回しにするのかを決めてみてはどうでしょう。
時間がなくて全てにイライラしてしまうのだと思いますが,どれか一つ若しくは二つには時間をかけて,後は目をつむる。1日は24時間ですし,体は一つです。お子さんとゆっくり話せていないと思う時には,他の事はさておいてお喋りを楽しむのです。お仕事を心行くまでしたいときはご主人と相談してお子さんのことは任せましょう。栄養のある美味しいものを手作りしたいときは,思いきり腕を振るってみてはどうでしょう。そうすることで,お子さんとしっかり向き合っている自分に自信を持つこともできるし,社会人としての誇りを再確認できるのではないでしょうか。
私の場合は,お隣に住む一人暮らしの女性の方が,週に2回ほど息子に夕飯を食べさせてくれました。あまりに遅く帰宅する私に声をかけてくださったのです。「お仕事が忙しいときもあるでしょう。いいのよ,しっかりお仕事してから焦らず気を付けて帰ってきてね」「私も○○ちゃんといると元気が出るのよ」と仰って下さったので甘えることにしました。
先日,子育て中のお母さん達と話をする機会がありました。あるお母さんが「子育ては人手があればそんなに大変なことではない」
また,ある人は「時には仕事のことを忘れて思いっきり外で子どもと遊ぶ。それがストレス解消になる」と仰っていました。
周りの人に上手く頼っているお母さん,たまには子どもと思い切り遊んでいるお母さん達の表情は,生き生きとしていました。その人なりの頼り方や気持ちの切り替え方がきっとあるはずです。そして,子どもと「あっはっは~」と笑いながらご飯を食べる。その笑顔が何よりのご馳走ではないでしょうか。
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