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「EBMワークショップ in 広島」が開催されました!

開催日時

平成27年2月7日(土) 14:00~18:00

 

開催場所

広島大学病院 たんぽぽ保育園2階 カンファレンスルーム1

 

主催

感染症セミナー広島 代表 溝岡雅文(広島大学病院総合内科総合診療科)

 

参加者

40名(参加者32人 講師1人 チューター7人)
学生11人(医学生3,薬学5,ME3),医師10人(初期研修医4,後期研修医3),薬剤師10人(県外4人)

 

 

実施内容の詳細

講師

南郷栄秀先生(東京北医療センター)

 

チューター 

佐々木順一先生,桑原秀徳先生など6人

 

プログラム

14:00~17:00
論文の批判的吟味 「敗血症ショックの患者にPMXの使用はどうか?」
文献 ; Cruz DN, et al. Early use of polymyxin B Hemoperfusion in abdominal septic shock. JAMA 2009;301:2445-52.

 

17:00~18:00
レクチャー:GRADEシステムについて

 

18:30~
懇親会 (codomoliveにて)

 

主催者からの声

昨年度のEBMワークショップが好評で,参加者からの要望も多数頂いたので,平成27年2月に東京北医療センター南郷栄秀先生を招聘して2回目のワークショップを開催した。
チューターは百戦錬磨の桑原先生,佐々木先生にもお願いし,初めてチューターを昨年の参加者などから募り,4チームにチューター2人を配置し,手厚く指導できる体制を整えた。

 

シナリオは,新人スタッフとして集中治療室に配置されたところから始まった。
汎発性腹膜炎,敗血症性ショックの入室患者に対して,緊急のエンドトキシン吸着療法が開始され,新人であるあなたに,上司からある一本の論文が渡された。

 

Step1は,問題の程式化(PICO)を行い,論点をクリアにした。
ここでは,一次エンドポイントと二次(代用)エンドポイントについて説明された。

 

Step2の論文検索は時間がないので今回は省略した。

 

Step3と4について,各グループごとで吟味シートに基づいて,チューターのガイドの下に議論した。
エンドトキシン吸着療法(PMX)について調査された論文はそれほど多くはなく,今回の論文も64人を対象としたRCTで,しかも中断された研究であった。
この論文は28日後生存率が二次エンドポイントとして設定されており,このことの問題と解釈について議論が交わされた。

 

最後にこの患者にPMXを勧めるか否かについて個々に確認すると,意見は真っ二つに分かれ様々な考え方があることを学び,セッションを終了した。

 

参加者の声

アンケート調査では,公演の満足度の90.7/100点であり,非常に有意義な会であったとの声が多数みられた。

  • 多職種との討論での考え方,論文を読み取る際に複数の視点でみることの重要性を学べた。
  • 論文の吟味の仕方について学べました。
  • PICO,EBMとエビデンスが異なることについて学べました。
  • 一つの論文から治療効率を判断することがとても難しく,答えが得られず迷うこともあることを学んだ。
  • 敗血症性ショック,PMXの治療についての知識を得た。
  • 論文の着眼点がわかり,それをどう生かすかを少し理解できた。

 

参加者へのメッセージ

今回は,CASPなども含めて初めてEBMワークショップで,ME系の大学院生の初参加があり,職種や臨床経験など様々な参加者が集まりました。
医療は,医学的な視点は重要なのですが,コメディカルや患者側からの視点で考えることも,診療をしていく上では大切なことです。
模擬ケースというシナリオではありますが,実際に行われるような議論が交わされ有意義な会となったと思います。
参加者の皆様も臨床現場でもEBMの実践,継続を期待しております。

 

次回開催に向けて

アンケートおよび懇親会において,広島ではEBMに関連する研修会,ワークショップに参加することが難しいという意見が多数みられ,来年度も是非とも開催をと強い要望をいただいた。
EBMは,1回だけの単発参加ではなく,継続して参加することで教わる人から教える人に成長していく自分の学習曲線が体感できると思われ,毎年開催していきたい。

 


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