どうしたのかって?アキレス腱を切ってしまったのです。
久々にソフトバレーボールの試合に出た時です。大きなドンという音とともに床に身体が投げ出されたので、チームメイトの誰かが私にぶつかってきたのかと思いきや後ろには誰もいませんでした。
高校生の時にもアキレス腱を切ったことのある私には、その時、私の脚に何が起こったのかがすぐにわかりました。
わぁ~、どうしよう(涙涙涙)。
5日後には後期の授業が開始するし、非常勤での仕事もある。家族には受験生もいる。
夫は関東に単身赴任中で頼みの両親は高齢。
身の程知らずの行動に家族からは非難轟轟です。
暫くの間は自力ではどこへも行くことができず、多くのことは人の助けを借りなければなりません。
受験生の息子は、「俺はどうなるん?」と一言。
どうにもなりません。どうしてやることもできません。何とか助け合って工夫してやっていくしかないのです。
家族のみんなが自分にできることを探し始めました。生活全般の役割分担の開始です。
数日後、息子が言った「俺はどうなるん?」=「俺の食べ物は誰がつくってくれるのか?」
の意味の一言がとても気になった私は、食事の支度についての家庭内の役割分担について調べてみました。
子どもがいる世帯についての内閣府の調査では、日本では、妻が89.7%、夫が1.4%、家族全員が6.0%であるのに対し、スウェーデンではそれぞれ49.5%、14.8%、34.2%、イギリスではそれぞれ52.6%、14.6%、29.9%となっていまます。
日本では妻に偏りがあるのに対して、欧米諸国では比較的家族全員で行う割合が高い(内閣府:家庭生活における男女の共同参画)との報告がありました。
これまで仕事・育児・家事と何もかも一人で切り盛りし、誰かに頼むよりも自分が動いた方が早いと思っていた私にとっては、家族で食事の支度をするという発想は目から鱗です。
家事を抱え込んでいた私も今は家族に助けてもらうしかありません。
息子は、洗濯物を取り込む、食事の配膳をする、ゴミを出すなどをしてくれます。
小学生にもできることばかりですが今までになく力を発揮してくれています。
今は「俺には何ができる?」とほんの少し気を配ってくれているようにも見えます。
ちょっと頑張り屋のお母さん方、毎日お仕事で忙しいお母さん方、私のように何もかも抱え込んではいませんか。
「お願いします」「ちょっと助けて」っていう言葉が苦手になってはいませんか。
あなたの周りには、あなたを助けるに十分な力を持った家族や友人、同僚がいるかもしれません。
たまには「たすけて~」「おねが~い」と声に出してみるのもいいかもしれませんよ。
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