はじめまして。応援隊:隊員の島津です。
私にとって、「隊長」といえば今はなき「いかりや長介」さんだったな、と思い出しました。おわかりのように、私も社会人大学院生です。自分の子どもが幼稚園、小学校と教育を受けていく中で、親目線から教育や保育を考えてきたいと思い、大学院を志して現在に至ります。今は子育て支援や、海外の保育に関心を持って研究をしています。
さて、私からはごく簡単にですが、海外の女性医師の子育て事情を紹介させて頂きたいと思います。まずは、知人が医師として働いているイギリスについてです。イギリスもわが国と同様に、医師不足や医師の偏在が社会問題としてあり、医師の養成や待遇改善のための保育所の整備・増設が課題となっています。イギリスでは、国民医療制度(National Health Service)に加盟している病院に勤務している女性医師は、一般の人と同様に有給で52週の出産休暇が取得できるようになっています。また、子どもが4歳になるまで、母親、父親のそれぞれが13週までの親休暇が取れるようになっています。
女性医師連盟(Medical Women’s Federation)のサイトでは、女性医師の子育てや職場復帰の悩みに応える項目を見ることができます。その中では、子育てに困った時の対応、具体的な相談のできる連絡先、女性医師の子育てについて記されたお勧めの文献、ベビーシッターを雇用する際の面接で相手に尋ねるべき質問などが挙げられています。子育て家庭同士で助け合えるチームを作ろう、というアドバイスもありますし、できるだけ両親や義父母の手助けが受けられるところに住もう、などの助言もあります。また、イギリスでは、6歳以下の家庭をボランティアが訪問する「ホームスタート」というシステムや、オペア(Au Pair)と呼ばれる、留学生がホームステイをしながらその家の子どもを保育して報酬を貰う、という制度を利用することもできます。
女性医師連盟では「あなたは今、バックアップが必要だということを忘れないで」と呼びかけています。ともすれば、有能なお母さん方は全て自分で頑張ろうとしがちかも。でも、頑張りすぎないで支援を求めてね、というメッセージなのだと思います。先述した知人はマレーシアの出身で、つい先日イギリス人の医師と結婚しました。お子さんができたら、ご主人は育児に協力的?母親の仕事も尊重してもらえるの?など尋ねてみたいと思います。
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