開催日時
平成25年10月11日(金) 19:00~21:00
開催場所
ホテルグランヴィア広島 3階「天平」
主催
広島がん薬物療法研究会 代表 篠崎勝則(所属:県立広島病院 臨床腫瘍科)
共催
ノバルティスファーマ株式会社
参加者
57名(医師37名,看護師11名,薬剤師7名,広島県地域保健医療推進機構2名)
実施内容の詳細
【一般演題】
興味ある原発不明がん症例
座長:広島大学病院がん化学療法科 教授 杉山一彦先生
(1)「当院における原発不明癌の臨床」 広島大学病院 がん化学療法科 助教授 妹尾直先生
(2)「高齢者に発症した原発不明がんの一例」 県立広島病院 臨床腫瘍科 主任部長 篠崎勝則先生
内容:2施設より原発不明がんの診断までのプロセスと化学療法レジメンの決定,ならびにその効果や転帰について症例を提示して解説して頂いた。
【特別講演】
座長:県立広島病院臨床腫瘍科 主任部長 篠崎勝則先生
「原発不明がんの診療」―神経内分泌腫瘍の治療を中心にー
東北大学加齢医学研究所臨床腫瘍学分野 教授 石岡千加史先生
内容:原発不明がんの診療において注意しなければならない点について,診断,治療を中心に概説して頂いた。また,原発不明がんの範疇に含まれる,神経内分泌腫瘍の診断,治療についてご自身の臨床経験を交えて解説して頂いた。最後に,臨床腫瘍学会の方向性について当学会理事として発言して頂いた。
主催者からの声
原発不明がんは,腫瘍内科が扱うべき代表的な疾患と考えられ,今回のテーマを「原発不明がん」とした。実施したアンケートでは,回答率43%,原発不明がんや神経内分泌腫瘍に興味があり,参加したとの記載が50%であった。また感想として,「症例提示もあり,わかりやすかった」,「勉強になった」,「治療戦略を立てる上で参考になった」との記載が67%にみられた。また「こうした取り組みを良いことと思い,参加するか?」おいて,82%が必ず参加との回答であった。
ただ,今回は広島大学医学部の学生や研修医の参加がなかった。理由として,世話人の先生方に路施設への案内の周知をお願いしていたが,学内・院内での連絡・周知が十分でなかったことが考えられた。
参加者の声
がん薬物療法専門医の育成には何が必要か?』
・がん薬物療法専門医の育成には,診療科の枠を超えた研修が必要であり,その環境を整えていく必要がある。
・ がんを専門にすることの魅力の発信とトレーニングシステムの構築
『今後本会で取り上げてほしい内容は?』
・ 薬物療法マネージメント
・ 内服の分子標的薬の管理,支持療法
・ 症例報告
・ 化学放射線療法
・ 高齢者
参加者へのメッセージ
本会は,がん薬物療法の質の向上とがん薬物療法専門医の育成を目的としています。臓器横断的に化学療法を考えることは,臓器別化学療法の知識の整理やその実践にも役立ちます。化学療法に携わる医療者として,臓器,診療科といった垣根を越えた交流も必要です。化学療法に興味ある多くの学生,研修医,中堅医師等,多くの方々の参加をお待ちしております。
次回開催に向けて
今後学内・院内での連絡・周知の徹底ならびにふるさとドクターネットのホームページ上での広報などを実施していく必要性を痛感した。今後も本活動を継続し,腫瘍内科医(がん薬物療法専門医)の育成に尽力していきたい。
関連情報
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