開催日時:2013年1月25日(金) 19時~20時45分
開催場所:広島大学医学部 広仁会館
主催:広島がん薬物療法研究会 代表 篠崎勝則(県立広島病院 臨床腫瘍科)
参加者:64名(初期研修医:5名/その他医師:32名/薬剤師:12名/看護師:15名)
内容
【一般演題】
〇「がん拠点病院における,がん薬物療法専門医として」 県立広島病院臨床腫瘍科 山内理海先生
〇「非がん拠点病院における,がん薬物療法専門医として」 済生会広島病院消化器内科 児玉美千代先生
「がん薬物療法専門医という資格は知っているが,どうすればなれるのか。」「その資格をどのようにいかせるのか」といった点を含め,がん薬物療法専門医としての活動やモチベーションについて,講演をしていただきました。
【特別講演】
〇「がん薬物療法を安全で効果的に行うには」 福岡大学医学部腫瘍・血液・感染症内科学 田村和夫教授
腫瘍内科医が覚えておきたい項目として,胚細胞腫瘍に対する化学療法,OnMayer リザーバーを用いた髄腔内化学療法,骨髄癌腫症,造血幹細胞移植,また根治を目指した補助化学療法を行う上でのDose Intensityを保つことの重要性をあげられました。
さらに,がん薬物療法専門医として進むべき道と今後の展望について御意見をいただきました。
主催者側の評価
腫瘍内科,特にがん薬物療法専門医としてのモチベーションとその活動の紹介を通じて,がん薬物療法専門医の目指す方向性を参加者に理解していただけたと感じた。そして,広島県のがん薬物療法の質の向上のためにも,がん薬物療法専門医を目指し,あるいは,がん薬物療法という医療現場で協働していただける医療者が増加していくことを期待したい。
参加者の声
〇参加研修医の参加理由は,「化学療法に興味があるため」であり,全員が次回も参加するとの回答であった。
〇今後取り上げてほしいテーマについて,研修医から以下の意見が寄せられた。
1)腫瘍内科と外科との連携
2)支持療法
3)若手医師の教育システム
〇一方,その他の医師からは,「高齢者などの標準治療の提供が困難な患者に対する化学療法」,「症例検討」を取り上げてほしいという要望があった。
主催者から参加者へのメッセージ
がん化学療法においては,がん診療拠点病院等で外来化学療法室が整備され,その数は充足してきたと言えるでしょう。最近では,拠点病院に腫瘍内科が新設され,化学療法の運用や管理をする病院もみられるようになりました。しかし,腫瘍内科医の数は未だ不足しています。
「広島がん薬物療法研究会」では,化学療法に興味がある研修医や医学部生をはじめ,化学療法に関係する様々な職種に,化学療法における基本的事項・最新情報を提供し,化学療法の質の向上に努めます。
また,各々がやりがいを持って仕事に従事できるように,病院という垣根を越えた交流の推進を図ります。
年2回の開催を目指しておりますので,是非とも御参加ください。
研究会の様子
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