開催日時 | 2012年3月10日(土)、11日(日) | |
開催場所 | 国民宿舎 みやじま杜の宿 | |
対象 | 若手医師、医学生 | |
特別講師 | 大曲貴夫先生(国立国際医療研究センター) | |
羽田野義郎先生(静岡がんセンター) | ||
スタッフ | 中四国総合医セミナー運営委員会 | |
代 表:市場稔久(広島市立広島市民病院 救急診療部) | ||
副代表:横林賢一(広島大学病院 総合内科・総合診療科)
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副代表:太田浩平(広島大学病院 救急・集中治療部)
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副代表:河村良太(広島市立広島市民病院 内科)
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参加者 | 医学部5・6年生(岡山大学,広島大学,高知大学) | |
初期研修医(広島県内の他,兵庫県,岡山県,愛媛県,高知県などから) | ||
その他、中四国各地の大学・医療機関からの指導医の先生方 |
3月10・11日、まだ寒さの残る宮島にて第1回の中四国総合医セミナーが開催されました。天候にも恵まれ、63名(スタッフ含む)の方々にご参加頂きました。
1日目
初日は2名の特別講師の先生方のレクチャー・症例検討会を行いました。
◎レクチャー「感染症のロジック」 大曲貴夫先生
日本の感染症診療をリードする先生の貴重なお話を聴ける機会とあって、会場は大いに盛り上がりました。
◎レクチャー「oral case presentation」 羽田野義郎先生
院内外を問わず研修医教育にも尽力されている羽田野先生からは、若手医師に必須とも言えるプレゼンテーション技術をテーマにお話し頂きました。
◎症例検討会「ドクターGに挑戦!!」
症例提示は音羽病院総合診療部の太田茂先生と広島市民病院内科河村良太先生に行っていただきました。グループディスカッション形式を用いて活発な議論が行われました。
◎夕食(チーム対抗クイズ、研修体験記)
夕食をかねて懇親会を行いました。広島大学出身で今年度から福岡県の飯塚病院で初期研修をしている松原知康先生の研修体験記には、同期の研修医のみならず、参加者・スタッフにも心に響くものがあったようです。
◎Meet the expert
Meet the expertでは、その名の通り、今回参加していただいている指導医の先生と若手との交流の時間を設けました。若手のみならずexpert側にとっても刺激的なイベントとなった様子で、会は夜遅くまで続きました。
2日目
前日に引き続き大曲先生の講義に加え、救急患者さんの初期対応に焦点をあてたワークショップである「T&A(救急初療プライマリ・ケアコース)」を開催しました。
◎ワークショップ「T&A(救急初療プライマリ・ケアコース)」
T&A(triage&action)は、救急患者さんに対し「動かしながら考える」ためのトレーニングコースです。今回は診療所での初期対応がテーマでしたが、これまでと違い体を動かす訓練とあって、会場はとても活気に満ちていました。
最後は市民病院内科後期研修医の河村先生にて閉会宣言が行われ、会は終了しました。アッという間の2日間でした。
参加者の声
たくさんの人に出会えて、とても楽しい時間を過ごすことができました。(学生)
是非次回も参加させて頂きたいです。学生ですし不勉強で足を引っ張りますが、優秀なDrと議論をさせて頂けて本当に勉強になりました。(学生)
今後手伝えることがあれば、僕らにも相談してください。(初期研修医)
何事も初めてやるのは大変で、今回も相当苦労されたと思います。このような機会を作って頂きありがとうございました。また今後も中四国を盛り上げましょう。(初期研修医)
とても良い会だと思います。近畿地方ではこういうセッションはかなりあるようですが、中四国ではまだまだ少ないと思います。これからも頑張って広島を盛り上げて下さい。何かできることがあればお手伝いさせて下さい。ありがとうございました。(初期研修医)
自分の勉強不足がわかったこと、いろいろな方とお知り合いになれたこと。とても収穫ある2日間でした。(初期研修医)
学生さんや初期研修医の先生がしっかり勉強されて活発に発言されているのをみて自分が恥ずかしくなりました。普段の業務に追われて意欲が薄れていましたが、もっと頑張ろうと思いました。専門も大事ですが、医師である以上総合的に診れる能力を養うのもとても大切だと思いました。(後期研修医)
とても楽しかったです。これからも中四国のgeneral mindを広げて盛り上げていきましょう!!(指導医)
研修会を終えて
今回スタッフとして関わらせていただきました広島市民病院初期研修医2年 木下直人です。自分自身も色々な人と交流することが出来、講師の先生方や参加者の皆さんの熱意に感動しながら、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。指導医の先生はもちろんですが、発表して頂いた松原先生をはじめ、別の病院で研修をされている1年目の先生や、学生さんとの出会いからも多くの刺激をもらいました。この会を通じて、本当に貴重な経験が出来たことを嬉しく思います。
皆様おつかれさまでした。多くの不安を抱えながら迎えた当日でしたが、大きな事故・トラブルなく盛況に終わったのは、スタッフ、そして参加者全員の力だと思います。そういえば、宮島に来て観光をしなかったのは初めてでした(笑)
(文責:広島市民病院初期研修医2年 木下直人,同救急診療部 市場稔久)
今後の活動目標
中四国総合医セミナー運営委員会は、中四国若手医師・医学生、また中四国に縁のある・将来中四国に帰ってこようと思っている若手医師・医学生が集まって、勉強しながら親交を深めようという趣旨で発足しました。近年、家庭医、総合診療医、救急医、集中治療医など、総合医への関心が高まっています。われわれはこれからも年1回程度のセミナーを開催し、中四国各県の医師・医学生を対象に、総合医の様々なトピックについてレクチャーを提供し、同時に、症例検討、ワークショップ、懇親会を通じ、交流を深め、地域のネットワークを構築したいと考えています。
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