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県立広島病院(平成23(2011)年4月1日現在)
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県立広島病院総合診療科での仕事
県立広島病院 総合診療科 部長(兼)地域医療支援センター 岡本健志先生
皆様、こんにちは県立広島病院総合診療科の岡本健志(たけし)と申します。自治医科大学を卒業し、医師14年目です。今回は現在、(1)どのような仕事を行っているかということと、(2)昨年4月に被災地医療支援活動に行ってまいりましたのでその活動についてお便りいたします。
(1) 県立広島病院の総合診療科での仕事について
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[県立広島病院] |
平成22年度の当院全救急搬送数は4,202例であり、当科は557例(13.3%)を初療しました。入院患者さんは、緊急入院が殆んどで、他科と比較し、さらに高齢、かつ複数科にまたがって疾患を有している患者さんが多い傾向です。熱性疾患を多く診療する機会が非常に多く、不明熱として紹介される患者さんについては科全体で検討を行いながら、かつそれぞれの臓器専門医とも連携をとって精査加療を行っています。
(http://www.hph.pref.hiroshima.jp/sec/shinryouka/sougousinnryouka200312.htm)
地域医療支援センターの一員としては、安芸太田病院への月に2回の当直支援と毎週火曜日に外来支援のほか、大和診療所や総領診療所をはじめ、随時臨時代診に出かけます
総合診療科としては以下のことを今後も頑張って参りますので何卒よろしくお願いいたします。(かきくけこで語呂合わせにしてみました。)
か 感染症
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[平成23年度1年目臨床研修医] *中央は山野上救命救急センター長 |
き 救急医療
特定臓器にこだわらず、1次2次救急診療を積極的に行います。
く 身体的・精神的くるしみ
それぞれの訴えに対して、傾聴し、身体的疾患に加え、精神的疾患も考え診療します。
け 研修医教育
立派な医師が育つように、臨床研修医の指導に力を入れています。
こ 膠原病
熱性疾患の原因となる膠原病(collagen disease)について、リウマチ疾患を中心に研鑚を積み、不明熱として紹介される患者さんの診断・治療を目指します。
(2) 被災地医療支援活動
広島県の被災地医療支援派遣チームの一員として、平成23年4月18日から同月24日まで福島県郡山市にある最大の避難所であった『ビッグパレットふくしま』の救護所(臨時診療所)で医療支援活動を行いました。その当時は約1750名が避難所生活を送っており、自らも被災された双葉郡医師会長の井坂晶先生を中心に3名の医師で救護所が立ち上げられ、医療活動が開始されていました。今回、広島県の医療チームもともに活動させていただき、初期診療対応に対しては微力ながら医療者の負担軽減にお役に立てたのではないかと考えています。
医療支援活動中の4月22日に、菅首相が避難所を訪問されました。原発問題に対する憤りや復興のめどが全く立たないことへのやりきれない気持ちなど様々な思いが溢れた避難所の方々からは、首相に対しても厳しい言葉が向けられていたのを鮮明に覚えています。
今回の活動内容の詳細は日本医事新報(シリーズ 東日本大震災~いま医療にできること 郡山市「ビッグパレットふくしま」での医療支援報告 No.4550 2011.7.9,日本医事新報,29-36)に掲載されています。
最後に、東日本大震災により被災された皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
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[被災地医療支援活動] | [菅首相の避難所訪問] |
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