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第1回症候学5時間耐久レクチャー開催

開催日時:2011年12月17日10時~15時30分
開催場所:広島大学医学部霞キャンパス第4講義室
主催:広島症候学研究会 代表 横林賢一 (広島大学病院総合内科・総合診療科)
講師:横林賢一、岸川暢介
使用テキスト:「鑑別!1st impression」(レビューブック内科外科第9版内)

 

レクチャー内容

まず、ある症候のデモ(例えば、頭痛の患者さんの診療風景)を見てもらい、参加者に頭に浮かんだ診断は何か、その症候で見逃してはいけない疾患(Criticalな疾患)やよくある疾患(Commonな疾患)は何かについて考えてもらいました。次に、その症候の診かたをCommonとCriticalの視点でレクチャーしました。
以上のデモ+レクチャーを1セットとし、20セット行いました。(頭痛、失神、意識障害、めまい、胸痛、呼吸困難、咳嗽・喀痰、悪心・嘔吐、腹痛、吐血、下血、下痢、便秘、腰背部痛、血尿、浮腫、四肢のしびれ、関節痛、黄疸、高血圧)

  

参加者
 

医学部4~6年生、研修医、若手~ベテランの先生など、広島県・岡山県の大学・医療機関から72名の方々にお集まりいただきました。

 

参加者の満足度(アンケートより)
 

とてもよい:45 よい:14 ふつう:2 よくない:0 とてもよくない:0

 

参加者の声(アンケートより)
 

医学生
 

・最初に実際の症例のデモを見ることができ、医療の現場に出た時のことを想像しながら参加することができた。
・レクチャーでは複数の医師がコメントをしてくれたので、様々な考え方を知ることができてためになった。
・4年生には少し難しかったが、楽しく勉強できた。今後どのような勉強をしたらいいか何となくイメージできたのも良かった。
・あっという間に5時間がたっており、びっくりした。
・5時間は、ちょっと長かったかも。
・大学の授業では聞くことのできない内容だったのでとても勉強になった。
・国家試験対策のテクニックとは違う、実践的な勉強ができた。
 

研修医
 

 ・質問をツイッターでも受け付けていたので、質問しやすかった。
・もっと参加型にしてもいいかも。
・普段の診療でできていることとできていないことがよく分かった。
・鑑別していくためにどんな検査をするか、というスタイルもよさそう。
・次回あるなら是非参加したい。

 

主催者・講師からのメッセージ、今後の予定
 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。開始30分前にはすでに40名程の方に集まっていただいており、感激しました。また、デモ後の診断を一生懸命考える姿やレクチャー時の真剣な眼差しに胸が熱くなりました。
今回は臨床の現場で使える、ベースとなる知識を伝達することに重きを置きました。今後はそれらの知識を踏まえ、もう少しじっくり症例を掘り下げ、診断していくプロセスや治療方針等を一緒に検討するスタイルの勉強会を考えています。興味がございましたら、お気軽にご参加くださいませ。

 

今後の夢
 

様々な専門を持つ医師、団体と協力して、「症候学」という視点での勉強会を続けることができればと思っています。大学の授業や実習、研修医の研修とも有機的にリンクして進めていけるといいなと夢想しております。

 

  風景    


                          


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