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医師インタビュー(広島大学大学院医歯薬保健学研究科 地域医療システム学講座)

ひろしまで活躍する医師の、生の声をご紹介!広島で就職した医師インタビュー(Uターン・Iターン・Jターン)

自分では全く見えていなかった可能性が
広島に帰ったことで、思いがけず広がった。

広島大学大学院医歯薬保健学研究科 地域医療システム学講座 講師
石田 亮子 先生

プロフィール

広島県出身

1998年
山口大学医学部医学科 卒業
長崎大学病院第一内科 研修医
1999年
国立長崎中央病院(現・国立病院機構長崎医療センター) 研修医
2000年
北九州市立八幡病院 内科医師
2001年
長崎大学病院第一内科 内科医師
2004年
ミシガン大学医学部内科マイヤース研究室 博士研究員
2005年
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程内科学 修了 医学博士
2007年
愛媛県立中央病院東洋医学研究所 研修医
2008年
東松山医師会病院健診センター 内科医師
広島中央保険生活協同組合生協さえき病院 内科医師
2011年
広島大学病院 臨床登録医
2012年
医療法人社団 城谷医院 内科医師
2013年
医療法人社団 石田内科 内科医師
2015年
広島大学病院 総合内科・総合診療科 医科診療医
2017年
広島大学大学院医歯薬保健学研究科 地域医療システム学講座 助教
2018年
広島大学大学院医歯薬保健学研究科 地域医療システム学講座 講師

写真1

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写真2

医療ニーズが増加している広島は
できることが多く、医師としてやりがいもある。

広島大学大学院医歯薬保健学研究科 地域医療システム学講座 助教
吉田 秀平 先生

プロフィール

広島県出身

2011年
日本医科大学医学部卒業
広島大学病院 初期臨床研修医
2013年
東京慈恵会医科大学大学院臨床疫学研究部 入学
日本医療福祉生協連家庭医療学開発センター 家庭医療後期研修医
2017年
東京慈恵会医科大学大学院臨床疫学研究部 修了 医学博士
東京ほくと医療生活協同組合 北足立生協診療所 副所長
2018年
広島大学大学院医歯薬保健学研究科 地域医療システム学講座 助教

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他県の医療に携わったご経験の中で、印象に残っていることはありますか?

写真3

石田先生:私は医師としてのキャリアを長崎でスタートしましたが、就職するまではほとんど縁のない土地でした。内科だったので患者さんはご高齢の方も多く、最初は方言が理解できなくて苦労しました。でも私はけっこう染まりやすいタイプなのか、広島に戻ってきてもしばらくは、白衣を着て診察室に入ると「今日はどがんしたと?」と反射的に長崎弁が出ていましたから、すっかり馴染んでいましたね。

吉田先生:私は東京の足立区の診療所に勤務していました。東京とはいえ下町で、診療所のすぐ目の前は畑。時には患者さんから野菜をいただいたりするようなこともあったんですよ。広島との違いで印象に残っているのは、東京には大学病院がたくさんありますが、得意とする専門分野がそれぞれにあって、しっかり棲み分けされていたことですね。

石田先生:県外を経験したからこそ、なおさら感じるのかもしれませんが、広島に戻ってきて、生まれ育った土地の医療に貢献できているとしたら、嬉しいですね。

吉田先生:そうですね。やはり自分が生まれ育った土地への愛着というのはありますね。

現在の仕事内容について教えてください。

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石田先生:「地域医療システム学講座」は、広島県の寄附講座として設置されているので、広島大学病院の中でも特殊だと思います。地域医療教育や地域医療実習、ふるさと枠の学生の教育や卒業生の支援、地域医療課題の調査研究などを担っており、私の場合は週に2回臨床を行い、あとは教育や研究を行っています。

吉田先生:私は研究が週に2日くらいで、その他は地域医療の臨床と教育を兼ねて、神石高原町や世羅町、大竹市、庄原市、東広島市などさまざまな市町へ行かせてもらっています。

石田先生:私は実際にへき地に住んだことはありませんが、へき地医療や在宅診療などは、医療の原点的なことだと感じています。
まだ柔軟な学生の時期に、中山間地域や島嶼部で奮闘されている先生や使命感あふれる先生にお会いし、そのマインドに触れられるのはとても貴重なことです。私は学生をサポートする立場ではありますが、学生に同行して関わらせていただくことができ、私自身の成長の糧にもなっています。

吉田先生:大学病院で行われている医療は、医療全体から見ると実は特殊なんですよね。でも大学しか知らないまま成長する学生が多く、外の病院を見る機会が少ないというのが現実です。ふるさと枠の学生には、大学の医療と地域の病院とで何が違うのかということを、しっかり言語化して理解できるようになってほしいと思っています。

どのようなことに、やりがいを感じていますか?

写真5

石田先生:実はこの「地域医療システム学講座」に来て初めて、社会とつながっているような感覚が持てるようになりました。それまでは、長崎でも広島でも、私の活動は常に病院の中で、患者さんや医療スタッフ、医師仲間という限られた人間関係が中心だったんです。今は行政との関わりも意識するようになって、社会とのつながりや医療の役割を考えるようになり、すごく世界が広がりました。臨床の時間は減りましたが、医局の中だけではお会いできなかったであろう人たちとも関わることができ、貴重な経験をさせてもらっています。
そういった経験も、学生に還元できるのかなと感じています。

吉田先生:研究は、私が東京でやってきたことの延長線上のことをやらせてもらっていますし、臨床でも東京の都市部でやってきたことを広島でも生かし、対応できていることを確認できているので、やりがいを感じています。広島は東京に比べると、コミュニティの強さがあります。その特性を生かして今後やっていきたいと思っているのが、地域に丸ごと介入する「地域志向性ケア」です。東京ではやりにくかったのですが、広島でぜひ実践していきたいですね。
広島は長い目で見て医療ニーズが増えているので、私たち医師に求められていることやできることが多いと思うので、そういった意味でもやりがいのある環境ではないでしょうか。

広島に帰ってきて良かったと思うのは、どのようなことですか?

石田先生:大学院時代には研究に没頭しており、周りの人たちのおかげもあって学位を取ることが出来ました。 このことが今の仕事につながっていくわけですが、長崎にいた時には、将来、広島の大学病院で今のような仕事をしているとは全く想像していませんでした。つまり、自分では全く見えていなかった可能性が、場所を変えることで思いがけず広がることもあるということです。私がこれまでやってきた一つ一つの点が、少しずつつながってきているのだと感じています。もちろん、まだまだつながらない点もたくさんあるんですけどね。

吉田先生:私はまだ帰ってきて間がないので、見えていないことが多いのですが、広島に帰ってくるにあたって設定していた目標があります。先に述べた「地域志向性ケア」とつながってくることですが、病気や健康状態に関わることは、病院の中だけで起こっているのではなく、地域や日常生活などあらゆることが 関わっています。そういった視点でプライマリ・ケアの実際の現場で起きていることを記録し、とりまとめて発信していく必要があるのではないかと思っています。今までは感覚でやってきた部分が多いと思うので、いろいろな現場から情報を発信し共有できるよう、広島県内や中国地方全体でネットワークを構築したいと考えています。

プライベートについても、少しお話していただけますか。

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石田先生:私には4歳の子どもがいます。大学の院内保育園に通わせていただいています。充実した保育体制が整えられていて、広い園庭で元気いっぱいに裸足で遊んだり、子ども同士のコミュニケーションをしっかりと育んでくれたり、きめ細かい保育をしてもらえることに感謝しています。その他には、 私が英会話好きなので、子どももレッスンに通わせています。最近になって急に本人も楽しさに目覚めたらしく、家でも英語のCDを聞きたがるようになりました。親子共通の趣味になったらいいなと思っています。

吉田先生:仕事でいつも県内各地に出向いていますが、だからといって家族との時間が取れないほど忙しいわけではないですよ。最近2人目の子どもが生まれたばかりなので、そういう意味で東京時代より慌ただしい生活になっているかもしれません。朝6時くらいから洗濯をしたり朝食の準備をしたり、夜も家事や上の子の寝かしつけをしたりしています。休日には子どもと外で体を動かして遊ぶことが多いので、しっかり日に焼けています。妻の実家も私の実家も近いので、誰かしら親が手伝いに来てくれるのは、本当にありがたいことですね。

写真7

 
(2018年9月)



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