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医師インタビュー(市立三次中央病院 緩和ケア内科:高広 悠平先生)

ひろしまで活躍する医師の、生の声をご紹介!医師インタビュー

教育的活動にも熱心な環境で
緩和ケア医として自己研鑽の日々

市立三次中央病院
緩和ケア内科
高広 悠平 先生

プロフィール

広島県出身

2009年
広島大学医学部医学科 卒業
2009年~2011年
広島大学病院 初期研修医
2011年
広島大学病院 泌尿器科
2011年~2013年
JA広島総合病院 泌尿器科
2013年~2015年
市立三次中央病院 泌尿器科
2015年~
市立三次中央病院 緩和ケア内科

写真1

緩和ケア医を目指した経緯を教えてください。

もともと泌尿器科を専門としており、プライマリケアから手術まで幅広く治療を行い、内科・外科の区別なく患者さんに寄り添える医療を目指していました。医局人事により市立三次中央病院に勤務するようになってからは、特にがん患者さんを多く診療させていただくようになり、人生を閉じようとしている患者さんに、医師の立場で何かできることはないだろうかと考えるようになったのです。幸いなことに当院には、精神科医・緩和ケア医として名高い佐伯俊成先生がいらっしゃるので、佐伯先生のもとで高度な緩和ケアの技術を習得し、緩和ケアを広めていきたいという思いに至りました。がん診療連携拠点病院には緩和ケアチームが設置されていますが、その充足度の施設間格差は未だ大きいのが現状です。だからこそ、より多くの患者さんが充実した緩和ケアを受けられるように、緩和ケアの正しい知識や理解を広めていかねばならないのです。

「市立三次中央病院」とはどのような病院なのでしょうか。

写真2

備北二次医療圏の「がん診療連携拠点病院」として位置づけられていますので、三次市や庄原市を中心とした地域住民の皆さまから、県境を越えた島根県の方々に至るまで、多くの患者さんに利用していただいています。高齢化が顕著な中山間地域の医療の要として最新の治療を提供するために、医療従事者への教育的活動にもとても熱心です。学会や研修会への参加費の助成もありますし、院内での勉強会や研修会の企画も多く、常に学び続けることができる環境が整っています。特に、およそ2か月毎に開催される「初期診療セミナー」は、私にとって大変有意義な時間となっています。

「初期診療セミナー」について教えてください。

備北地域で働く医療関係者を対象にしたセミナーで、若手医師のスキルアップや、地域の医療関係者との連携の充実などを目的に、平成28年から開催されており、現在まで8回行われています。TV会議システムを利用して当院と庄原赤十字病院をネットワークで結び、両会場で視聴できるので、庄原市と三次市を移動することなく、セミナーに参加することができます。診療科の枠を超え、幅広い分野から厳選したテーマの講演が行われており、毎回それぞれの会場で数十名ずつの参加があります。

高広先生ご自身は、どのような意義を感じていますか。

写真2

プライマリケアにおいては、患者さんからさまざまな相談を受けることがあり、総合的な診療能力が求められます。自身の専門外のことでも適切に判断し、必要に応じて適切な診療科に紹介するためには、常に知識をアップデートしていく必要があります。初期診療セミナーのように、日頃から幅広い領域の知識に触れられる機会があることは、とてもありがたいことではないでしょうか。私自身も、緩和ケアにおける鎮痛薬の使用法に関して講演したことがあります。がん診療連携拠点病院の医師として、地域の患者さんに適切な緩和ケアを提供する責務があると考えていますので、初期診療セミナーで講演することで、より多くの先生方に私たちが取り組んでいることを知っていただく恰好の機会になりました。

また、普段は直接話し合う機会の少ない、他院の先生方とお話しできる場としても、ありがたく感じています。地域の医師と良好な関係を築き、より密に連携していくことで、より良質な医療を患者さんに提供できるようになります。参加した医師だけでなく、地域医療の発展を考えていく上でもメリットが大きいと感じています。

今後の目標を教えてください。

緩和ケアという概念は、患者さん一人ひとりに寄り添うという医療の本質そのものです。決して、限られた人だけが享受できる特殊な医療ではありません。緩和ケアのエキスパート、すなわち指導的な立場となり、すべての医師が緩和ケア精神を持つことができるよう、真の緩和ケアを広めていけるようになりたいと考えています。そのために、より高度な知識と技術を身につけ、模範的かつ教育的なケアを行えるように自己研鑽を続けていきます。

最後に、後輩医師の皆さんにメッセージをお願いいたします。

中山間地域の勤務であっても、学ぶ機会はとても豊富にあり、学会等にも積極的に参加できますので、医師としてスキルアップするための環境は、都市部よりも優れているといえます。がん診療連携拠点病院の緩和ケアチームは、さまざまな診療科の医師をはじめとした多職種と連携する機会が多く、特に他科の医師と意見交換をする際には、非常に高い専門性が求められます。私自身、泌尿器科専門医を取得した後に、緩和ケア専従医に転向しました。最初から緩和ケアに特化した研修を受けるという選択肢もありますが、何らかの領域で専門的な知識や技術を十分に修得した上で、緩和ケアの道へ進むのが最善ではないでしょうか。



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