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「左利き」   津川 典子

 若い同級生達と学食で食事をしていた時のことです。
 ある男子学生が、右手に持っていた箸を左手に持ち替えて食べ始めました。理由を訊くと、左手で食べると食べるスピードが落ちるので、食べ過ぎを防ぐことができるから・・・・とのことでした。
 なるほど、彼は高校まで野球部だったそうで、その食べっぷりは見ていて気持ちいいほどです。そして左手に箸を持つという作戦が役立ったかどうか・・・。 
 やはり右手よりは遅いのですが、本当に器用で、箸の持ち方も左利きなのではないかと思うほどとても上手に持ちます。
 なので、食べ過ぎ防止になっているかどうかはあまりよくわかりませんでした。
 
 前回、箸の持ち方について書いたところ、「左利き」を直すべきかどうかという質問を受けました。みなさんはどう思われるでしょうか?
 私が子どもの頃は「右利き」が当たり前という考えが多かったのですが、今は「左利きってかっこいい・・」とか、「左利きは天才肌」などの印象が多いようです。
 私個人の意見としても「左利き」もひとつの個性なのだと感じています。
 右利き用の道具が多いので、生活に不便なこともあると思うのですが、左利きの人たちはその不便さを克服するために、自発的、必然的に右利きよりもたくさん脳を使っています。
 そういう意味では、ラッキーなことかもしれません。
 逆に考えれば、さきほどの男子学生ではありませんが、右利きの子ども達も遊びの中で、いつもと違う手を使ってみる機会があってもいいのかもしれません。
 ちなみに、広島市内には左利き用の道具ばかりをそろえたお店があるそうです。それほど、左利きが一般的になってきたということでもありますね。
 
 
 理学療法士の上岡奈美さんは、「利き手とそうでない手の違いの1つは、「感じ取る力」です。
 箸の先っぽで食べ物を触ったとき、利き手ならば食べ物の硬さを感じ取ることができます。まるで手の先を突き抜けて箸の先まで神経が生えたかのようです」と言われています。
 「右」か「左」かというよりも、利き手が「感じ取る力」を持つことができるように、しっかり使っていくことが大切なのだろうなと思います。
 
 引用文献:上岡奈美「親子で遊びながらからだづくり(19)」2015年7月14日 中国新聞
 
 
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