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医師インタビュー(ユノ川産婦人科クリニック:温泉川梅代先生)

ひろしまで活躍する医師の、生の声をご紹介!医師インタビュー

団塊世代の開業医の立場で
地域医療や女性医師を支援

ユノ川産婦人科クリニック院長
温泉川 梅代 先生

プロフィール

徳島県出身

1972年
3月広島大学医学部医学科卒業
同大学産婦人科入局
その後、福島生協病院、厚生連吉田総合病院、中電病院を経て
1981年
ユノ川産婦人科クリニック(広島市中区)を開業
2012年~
安芸太田病院(広島県安芸太田町)婦人科外来担当医

写真1

どのような診療に取り組んでこられましたか?

33歳で開業した時からこれまで一貫して、子宮がんの検診を主にやりたいと思ってきました。もちろんそのための設備も整えて、ただ細胞診を行うだけでなく、きちんとした診断をつけるよう診療に臨んでいます。

温泉川先生のように女性医師が働き続けるためには、どのような環境が必要だと思われますか?

写真2

私も子どもが2人いますが、私が出産や育児をしていた頃には、育休という考えがなかったし、産前産後3ヶ月の産休のみということが、当たり前でした。まだ女性医師の数が圧倒的に少なかった時代ですので、私自身も当時は問題意識すら持っていなかったと思います。ですが今は女性医師の割合が年々増加し、医師不足の問題もありますので大学や行政、医師会が一緒になって、社会全体として支援することが必要だと思います。私の場合は途中から母のサポートがありましたが、最初は保育所の空きが見つからず、心配から母乳が出なくなってしまった経験があります。今は保育所も増えましたし、ファミリーサポートセンターなどもあるので、そういった制度を上手に利用されるといいですね。でも、まだ十分でないと思いますので、安心して子どもを預けられる場所を確保することは、今後も一層期待されます。

広島県北部の安芸太田病院で婦人科外来を担当されるようになった経緯を教えてください。

医師がいないために婦人科が休診状態であることを知り、月に1回なら行けることを申し出て、2012年1月から通うようになりました。その頃広島県産婦人科医会副会長だったので、それ以前から産婦人科の医師不足のことは懸念していたことでした。また、東日本大震災が起きたとき、JMATの医療支援メンバーとなって4月始めに東北へ行きました。震災直後の混乱も治まらない中で、私たちができることは非常に限られていましたが、それでもやはり行かなければできなかったこと、分からなかったことがたくさんありました。その経験から、口で言うだけ、思うだけではなく、具体的に動いてみることが大切なんだということを実感していたので、安芸太田病院のことを聞いた時にも、まずは動いてみようと思いました。

安芸太田病院に通われるようになって3年目ですが、地域医療について、どのようにお考えですか?

患者さんはお年寄りが多く、専門医療ではなく総合的な医療が求められているので、私たち団塊世代の開業医だからこそ地域医療の現場で役に立てることがあるように思います。私たちくらいの年齢になると、誰にというのではなく、なにか恩返しをしたいと考える医師もいるので、過疎地の医療を支える医師のネットワークができたらいいですね。私のように月に1回地域へ出向く医師が4人いれば、毎週に1回診察ができるようになります。またこのことは、地域医療の問題だけでなく、若い女性医師の復職支援にもつながると考えています。例えば、私が地域に出向いている時に、休業中の女性医師がうちのクリニックでアルバイトすることで、復帰への足掛かりにできるのではないでしょうか。地域医療を支援することが、同時に若い医師の支援につながります。

後輩の女性医師の皆さんへアドバイスをお願いします。

あまり長いブランクを作らないほうが良いと思います。医師は知識と経験の積み重ねなので、診療を忘れてしまうと、診療が怖くなります。育児休業中だとしても、週に1回でも、2週間に1回でも、医療に携わり続けるということが大切です。そのために、女性医師バンクや医師協同組合のドクターバンクを利用されるのもいいと思います。それからもう一つ。人生設計は必要ですが、なかなかプラン通りにはいかないものです。行き当たりばったりというのではないですが、その時その時で、自分に今一番何が大切なのか、ということを考えてください。仕事なのか、家庭なのか、または別のことなのか。毎日が岐路の連続かもしれません。私自身も、医師になりたての頃に思い描いていた人生とは違う道を来ていますが、振り返ってみて「あの時、ああすれば良かった」という後悔はありません。その都度、岐路に立ちながら、自分自身で納得できる道を選んで進んでほしいと思います。

 
(2014年2月)



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