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研修医・指導医インタビュー(国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター)

ひろしまで活躍する医師の、生の声をご紹介!研修医・指導医インタビュー

国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター
臨床研修部長・産婦人科科長
水之江 知哉 先生

「自ら学び、獲得した能力が、医師としての土台に」

プロフィール

福岡県出身

1984年
広島大学医学部医学科卒業
1988年
広島大学大学院外科系産婦人科専攻卒業
1988~1990年
広島県厚生農業協同組合連合会吉田総合病院 産婦人科医
1990~1991年
米国サウスカロライナ大学医学部人類遺伝学 留学
1991~1992年
広島大学病院 産婦人科医
1992~2004年
県立広島病院 産婦人科医
2004年
国立病院機構大竹病院 産婦人科医長
2005年
国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 婦人科医長
2007年
国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 産科医長
2008年
国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 臨床研修部長
 

写真1

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研修医(2年次)
大庭 秀雄 先生

「プレゼンの最優秀賞は、研修で学んだ成果」

プロフィール

広島県出身

2012年
広島大学医学部医学科卒業
2012~2014年
国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 臨床研修

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研修医(2年次)
神原 智美 先生

「臨床能力を鍛え、多様な症例を学べる環境」

プロフィール

広島県出身

2012年
愛媛大学医学部医学科卒業
2012~2014年
国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 臨床研修
 

写真3

水之江先生にお聞きします。呉医療センターの研修プログラムは、どのような特徴がありますか

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水之江先生:最大の特徴は、1次から3次の救急にて研修を行えることです。2年間を通してローテート科と平行して救急研修を行います。研修医たちは、自分たちで実際に診察し、必要な検査を行い、治療するということを、繰り返し繰り返し行いますので、みんな驚くほど、初期対応の力を身につけていきます。もちろん相談医や上級医のバックアップがあるわけですが、決して教えられてできるようになるのではなく、自分たちで学んで、獲得した能力です。やっている本人たちは大変だと思いますよ。なかなか診察がうまくいかないこともあるでしょう。けれど、そうした経験が、これからの人生を医者としての過ごすための、まさに土台となる力を確実に築くことにつながると考えています。
もう一つ、特徴的なのが、年に3回ほど開催している「呉クリニカルフォーラム」です。これは初期研修医たちが自ら経験した症例を発表する臨床研究会で、どのような疾病で、どのような治療を選択したのかなどを発表します。質疑応答の時間もあるので、プレゼンテーションやディスカッションの能力を養える場にもなっています。

研修医のお二人にお聞きします。呉医療センターを初期研修先として選んだ理由を教えてください。

大庭先生:色々な病院に見学に行きましたが、「呉クリニカルフォーラム」で、活発に意見が飛び交っていたのがとても印象的で、自分も参加したいと思いました。また研修医の先輩が救急外来で冷静に患者さんに対応されている様子や雰囲気などからも、充実した研修生活を送られていることが伝わってきました。

神原先生:私は大学が愛媛県だったので、愛媛に残りたいという気持ちもありましたし、東京や大阪に行ってみたいという思いもありました。けれど、私が医師を目指したのは、自分の家族を含めて、生まれ育った地域の人たちの役に立ちたいという気持ちがあったからなので、最終的には広島に戻ることを決意しました。県内でどの病院を選ぶか考えた際に、当院は初期診療に関する臨床能力をしっかり身につけられることや、研修医の人数が各学年10人程度で、経験できる手技や症例の割り当て数もちょうど良いなと思い決めました。

実際に研修が始まってみて、どんな印象を受けましたか?

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大庭先生:こちらではwalk-inの救急の診療は研修医が主体となって行っていますが、そのことを知っていらっしゃる患者さんも多く、指導医の先生方もとても熱心に教えてくださいます。研修医にとってはとても恵まれた環境だと感じました。

神原先生:1年上の研修医の先生や、後期研修の先生もたくさんいらっしゃるので、科を超えて、色々なことを教えてもらったり相談したりしやすいというのは心強く、本当にありがたいと思いました。科長の先生方も、常に程よい距離で見守っていただいていますので、安心して研修に専念することができます。

研修2年目ですが、成果として実感しているのはどんなことですか?

大庭先生:例えば救急外来当番の時に、心筋梗塞など生命の危機に直面した患者さんが運ばれてきたとして、もちろん、根本的な治療は僕では無理ですが、専門のドクターが来るまでに、その患者さんの命をつなぎとめるために、何をしなければならないのか、どういう処置が必要なのかということを冷静に考えて対処することができるようになったと思います。1年目と2年目の今とでは、その差は本当に大きいですね。

神原先生:自分の空いた時間に入院患者さんのところを回っていたら、ある患者さんの容態が悪化していたことがありました。最初は一瞬、何をどう対応したらいいのか分からなかったのですが、救急外来での経験や、指導医の先生からのレクチャーなどで急変時の対応を教えてもらっていたので、それをすぐに思い出して処置をすることができました。私の成長した部分でもありますが、一方で、一瞬でもどうしたらいいのか分からなかったという、自分の未熟さを改めて痛感させられました。医者という立場であるからには、適切な処置をして、適切な対応をしなければ、患者さんの命に関わるんだということ、もっともっと成長しなければならないということを身に染みて感じています。

水之江先生の立場から、研修医のみなさんの成長ぶりはいかがでしょうか?

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水之江先生:基礎的な知識や技術面での成長ももちろんですが、彼らが自ら考え、気づく体験をすることに、大きな成長を感じます。例えば、急性期病院である当センターで、医者としての感覚をある程度養った研修医が、地域医療の現場に出て、病院の性格が全く違うことに気づいたということをレポートに書いてくれました。経験を通して得た気づきは、非常に大きな意味があるのではないでしょうか。また、プレゼンテーション能力においても成果が出ています。全国から医師が集まる国立病院機構の学会で行われた若手のフォーラムで、大庭先生は英語の口演を行い、見事、最優秀賞に選ばれました。神原先生や他の先生も優秀賞を受賞しました。そういったことからも、高いレベルの研修を行ってきた成果がうかがえ、とても嬉しいですね。

最後に、広島県で臨床研修を考えている医学生へ、メッセージをお願いします。

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水之江先生:広島は地方都市ですけれど、医療において東京や大阪に遅れているということは決してありません。事実、東京の大きな病院からも当センターに研修に来られて、高く評価していただいています。また県や医師会のサポートも手厚く、就業に関する相談などにも対応していますので、医師として安心してスタートできる環境が整えられています。

大庭先生:こちらの病院に研修に来て、後悔をすることは、まずないと思います。若手フォーラムで最優秀賞に選ばれた発表も、研修で学んできたことを出した結果です。指導医の先生方の熱い指導とサポートで、自分の持てる力をしっかりと引き出してもらえる研修ができたと思います。

神原先生:東京や大阪には貴重な症例がたくさん集まっていますが、当然、医療従事者の数も多いので、結果的に、広島のような地方都市のほうが多様な症例を学ぶことができるのではないかと思います。さらに、広島には大学病院もあれば、こちらのような市中病院もあり、瀬戸内の島しょ部にも地域医療を支える病院があり、様々な病院がそれぞれの役割を担っています。特に地域医療をしっかり学べるという点で、広島を選んで良かったと思っています。

水之江先生:そうですね。彼らは2年間の研修の中で飛躍的に成長をします。そのことによって、忘れてしまいがちな医療の原点に立ち返る経験ができるのも、地域医療の研修です。単に病気を診る医療というだけでなく、心を理解する経験も、とても大切なことだと言えます。ぜひ広島の医療現場で多様な経験をしていただければと思います。

 
(2014年1月)



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