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医師インタビュー(南斗六星研修ネットひろしま)

「南斗六星研修ネットひろしま」の魅力
  • 中西 敏夫 先生
    中西 敏夫 先生

    市立三次中央病院
    院長

  • 多幾山 渉 先生
    多幾山 渉 先生

    広島市立安佐市民病院
    院長

  • 中島 浩一郎 先生
    中島 浩一郎 先生

    庄原赤十字病院
    院長

  • 安信 祐治 先生
    安信 祐治 先生

    三次地区医療センター
    院長

  • 武澤 厳 先生
    武澤 厳 先生

    安芸太田病院
    院長

広島県、中山間地に若い医師を。10病院が連携した「南斗六星研修ネットひろしま」で、医師人生の輝きを手に入れる。

中西先生今まで広島県中山間地域の病院長は、地域医療問題などを一人で悩んでいたんです。そこで、設立母体を超えて10病院のトップが集まり、地域医療を立て直そうということで、「広島中山間地域病院長コンソーシアム」を作りました。どの病院も頭を抱えていたのが医師不足問題。この地域の医療提供の再生には、地域で働いてもらえる先生方を地域で育てるしかない。それには、魅力ある研修プログラムが必要だということで誕生したのが、“南斗六星研修ネットひろしま”なんです。

多幾山先生10病院は、その規模や機能別にA・B・Cと3つのグループにわかれています。Aグループは、総合病院として多くの症例数をもち、高度な診療技術を磨くことができる。Bグループは、地域医療に近い中規模の病院。症例数もあり、地域に特化した患者さんを中心にみることができる。そしてCグループは、地域医療の最前線に位置する、へき地の拠点病院であり、地域医療を本格的に勉強することができます。

中西先生研修プログラムの作成にあたっては、まず、自院のアピールできる魅力を考えることから始まりました。そして、皆が各病院の魅力を持ち寄り、研修プログラムをまとめたんです。この研修プログラムには10病院の魅力が詰まっています。

多幾山先生研修という視点からみると、地域の病院は、ひとつでは決して症例数は多くない。しかし、10病院が連携すると、大きな医療資源となり、症例数も非常に多くなる。このA・B・Cグループをローテーションすることで、高度な専門的医療技術から地域医療、そして多くの症例数を経験することができるんです。

中島先生各病院の研修にはそれぞれに独自性があります。Bグループの庄原赤十字病院は、2012年7月から無医地区を回って診療する「移動診療車」が稼働し、へき地巡回診療を経験することができる。さらに、訪れる患者さんのほとんどはプライマリ・ケアの状態なので、自分で診察、診断、検査を行い、指導医のもとで治療ができ、診断能力をしっかりと磨くことができます。

武澤先生Cグループの安芸太田病院には、「認知症疾患治療病棟」があり、また、安佐市民病院から逆紹介された、がん手術後の患者さんなど、外来での化学療法にも対応し在宅までの幅広い医療を提供している。専門性も確保しながら、救急医療にてトリアージ能力を高めてもらうこともできます。実践力が身につき、独立心の備わった医師を養成することができます。

安信先生Cグループの三次地区医療センターは、医師会立病院であり、かかりつけ医の支援や、市立三次中央病院と連携しながら、在宅医療を視点に多職種を含めたスタッフ全員でのチーム医療を実践しています。患者さんから、その家族、そして地域へ、という大きな視点で家庭医としての研修ができるのが魅力です。

武澤先生安芸太田病院も、多数の診療所と密な連携もしているので、家庭医としての研修も充実しています。これはCグループの特長ですね。先ほど話したように、うちには「認知症疾患治療病棟」があるので、高齢者医療という近い将来、都市部においても重要な位置を占める分野の医療も習得することができます。

多幾山先生Aグループの安佐市民病院は、地域の中核病院として各診療科で高度先進医療を提供し、経験豊富な専門医と指導マインドに富んだ素晴らしい指導医がたくさんいます。みんな、教えることによって自分の技術、知識を更新しながら進化していく。そういうシステムができていますし、それに自信をもっています。ハード面ではPET-CTを導入するなど、総合病院として高い専門性を追求できる環境を整えています。

中西先生Aグループの市立三次中央病院は、“県北の最後の砦”として位置し、さらなる急性期医療の充実のため最新鋭の320列CTを導入しました。研修医の皆さんには地域医療、プライマリ・ケア、専門科研修、いずれも豊富な症例数を経験することができます。週末は広島市に帰るなど単身赴任の先生が多いので、病院の電子カルテをどこにいても閲覧できるシステムを導入し、医師全員(約60人)にiPadを配布しました。病院全体としての導入は全国初であり、これにより患者急変時にもカルテを見ながら電話で指示ができるようになった。連携する病院からも情報共有ができるよう計画しているところです。

多幾山先生それぞれに魅力をもった、A・B・Cグループの病院を最大限に活用することで、知識、技術の習得はもちろん、いろんな病院と顔と顔がみえるという関係が構築される。本当にいい研修プログラムだと思っています。また、10病院の分布地図を見るとわかりますが、各病院がバランスよく中山間部に分布しているので、高速道路のインターに近い場所に住めば、引越しすることなく10病院を回ることもできる。

中西先生やはり総合医というのは、なかなか一つの病院では育てることができないと思うんです。この研修プログラムでは、それぞれに独自性をもった10病院で地域医療から専門科まで勉強することができるんです。

中島先生地域医療から専門科まで勉強できるのは強みですね。庄原赤十字病院では、若い先生に「素晴らしいジェネラリストであれ」、そして、「スペシャリティという強みを身につけなさい」と指導しています。

多幾山先生それとこの研修プログラムは、ある専門医としてキャリアを持っているが、「地域医療に貢献したい」、「総合医の勉強がしたい」という先生や、子育てにより医師を中断し、再び医療現場に復帰したい先生の復職トレーニングとして利用しても構わないんです。

中島先生ただ、どうしても中山間部ということで、住環境などの問題で敬遠される先生もいると思います。住環境に関しては中西先生の発案で、5階建ての医師マンションを病院の近くに建てました。市内の賃貸マンションのレベルを遥かに超えた、分譲マンションクラスだという評判です。

中西先生やはり、地域の病院ですから、単身赴任で来ている医師は多い。自分が家族と一緒に住もうとしたとき、キレイな方がいいじゃないですか。これは絶対に作らなければダメだと思ったんです。

安信先生それに、中山間地域は自然が豊かですから、子育てにはもってこいの環境だと思います。うちの病院には、院内保育所があって、女性医師が安心して働ける環境も用意しています。せっかく医師になったんだから、気持ちよく働いてもらいたいし、幸せな医師人生を送って欲しい。

多幾山先生やはり、自分の仕事の場がしっかりしている、それが医師としての幸せだと思うんです。自分が働く場所にしっかりと根を張って、自分の存在感を自覚できる。そういう環境を提供していきたいですし、そういう医師を育てていきたいですね。

中島先生そうですね。やはり医師として「存在感」を感じられることは幸せです。それは相手があってこそ成り立つもの。我々は患者さんがよく見える立ち位置にいる。その患者さんに笑顔をもたらすことができた自分というものに、喜びを感じると思います。そういう面でいえば、10病院は常に患者さんに近いところにいる。この研修プログラムは、医師としての喜び、幸せに繋がるのではないかと思います。

武澤先生たとえば、研修に来てくれた先生方が「良かった」といってくれる。それは病院としてのエネルギーとなり、地域のエネルギーにもなっていく。その持続が地域医療の活性化に繋がると思うんです。そのために、私たちは充実した研修環境の提供とサポートを惜しみません。病院は、地域のエネルギー源としての役割を担うことも使命だなと思います。それが実現できれば、我々にとっても幸せですね。

安信先生地域で患者さんをみていくのは、やはり総合医なんです。私も循環器の専門医ですが、総合医の感覚はついていますし、そういった医師が今後増え、中山間地域で働いていただければ、大きなエネルギーになると信じています。

中西先生病院同士というものは本来、国立、日赤、医師会立など設立母体も異なり、利害関係があり、そのなかでの連携はどうしても取りにくい。しかし、そういったなかで広島の中山間地域の病院が一緒になれたというのは、改めてすごいことだと思っています。地域があって、そこにある10病院が、設立母体を超え、一緒になって地域医療を再生しようとしている。その熱い思いは、必ず若い医師のやりがいと、医師としての幸せなキャリアアップにつながると確信しています。

(2012年11月)
 

南斗六星研修ネットひろしま(広島中山間地病院連携) 病院概要

  • 広島市立安佐市民病院(Aグループ)

    広島県広島市安佐北区可部南2‐1‐1
    TEL:082‐815‐5211

    広島市の最北端に位置する、広島県の医療を担う北の砦。患者層は多種で、24時間365日の三次救急を行う。各診療科の垣根が低く、いつ何時でも連携協力した診療を展開しています。

  • 市立三次中央病院(Aグループ)

    広島県三次市東酒屋町531
    TEL:0824‐65‐0101

    地域医療、救急医療、2~2.5次医療の真っ只中で、質量とも豊富な症例を経験。プライマリケアのみならず、専門科領域の臨床能力も習得することができます。

  • 庄原赤十字病院(Bグループ)

    広島県庄原市西本町2‐7‐10
    TEL:0824-72-3111

    庄原市を中心とした地域の急性期医療を担い、年間約9,000人の救急患者に対応。全科当直制により、あらゆる疾患を経験することが可能で、充分な診療能力を身につけることができます。

  • JA 吉田総合病院(Bグループ)

    広島県安芸高田市吉田町吉田3666
    TEL:0826-42-0636

    安芸高田市の唯一の総合病院として、急性期・慢性期医療を提供。「へき地医療拠点病院」として、医療・介護・福祉に取り組み、日常診療で適切に対応できる能力を身につけます。

  • 庄原市立西城市民病院(Cグループ)

    広島県庄原市西城町中野1339
    TEL:0824‐82‐2012

    庄原市北部の地域医療を担い、救急医療から慢性期医療、在宅医療まで幅広く対応。マンツーマン指導で他科の医師とも気軽に相談できる環境のなか、地域包括医療を研修できます。

  • 三次地区医療センター(Cグループ)

    広島県三次市十日市東三丁目16-1
    TEL:0824-62-1103

    消化器・循環器内科の専門分野に加え、在宅の視点を持ち、「かかりつけ医」をはじめ、多職種と蜜に連携した医療を展開。「社会心理的介入」といった幅広い経験ができます。

  • 地方独立行政法人 府中市病院機構 府中北市民病院(Cグループ)

    広島県府中市上下町上下2100
    TEL:0847-62-2211

    「上部消化管内視鏡検査」を苦痛なく行えるまで責任を持って指導。患者さんと触れ合う医療を通して、全人的見地から治療法を選択する「人間学」の実践をしています。

  • 安芸太田病院(Cグループ)

    広島県山県郡安芸太田町下殿河内236
    TEL:0826‐22‐2299

    最新の医療機器を備え、救急、急性期から慢性期、在宅、さらに認知症治療など幅広い医療を展開。裾野が広く、豊かな心と知識を持つ医師の養成を目指しています。

  • 公立邑智病院(Cグループ)

    島根県邑智郡邑南町中野3484-2
    TEL:0855-95-2111

    「救急車を断らない」、「地域の急性期のニーズの8割に応える」をモットーとし、救急医療、地域医療、総合診療を幅広く経験。“総合医養成所”と呼ぶに相応しい環境です。

  • 神石高原町立病院(Cグループ)

    広島県神石郡神石高原町小畠1763‐2
    TEL:0847-85-2711

    地域に密着した医療を展開し、地域医療研修施設として地域の人々との絆を実感しながら、多くの実践の場で研修ができます。地域の「総合診療医」を目指す最適な研修環境です。


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